F君、久しぶりじゃん。元気でやってるけ?

今日は小生の最近の仕事について、ちっと聞いてくりょうし。

小生が地元・大月の製造会社で働き始めてから、早えもんで、もう四か月半もたったさ。

その会社は、機械加工製造業会社だよ。技術力だけ見りゃあ、山梨県内でもトップクラスじゃねえかと、小生は思ってるさ。

「新しい会社へ入って、戸惑わなんだけ?」って?

それが、ほとんど違和感がなかっただよ。

おまんも知ってると思うけんど、小生の実家は機械加工の町工場だったじゃんね。

子どもの頃から、旋盤やフライス盤が材料を削る音を聞いて育ったし、切削油の匂いも、図面を見ながら黙々と仕事をしてる父や職人さんの姿も、小生にとっちゃあ懐かしいもんさ。

学生時代には機械工学系の勉強をして、その後は大型自動車を造る会社で三十八年間も働いてきた。

だから今の会社へ入った時も、「てっ、えらいところへ来ちまった!」とは、ちっとも思わなんだよ。

むしろ、「長いこと遠回りをして、ようやく自分の原点へ戻ってきたじゃんね」という感じだったさ。

人生っちゅうもんは、ほんに面白えもんだね。

ところで会社の社長だけんど、初めて会うと、ちっと強面に見えるだよ。

知らん人が見りゃあ、「てっ、こりゃあ、うっかりしたことは言えんぞ」って、緊張するかもしれん。

だけんど、実際に一緒に働いてみると、社員一人ひとりのことをよく見ていて、細けえところまで気を配ってくれる人だよ。

見た目だけで決めつけちゃあ、いけんじゃんね。

小生がいる事務所も、みんな明るくて元気だし、笑い声も絶えん。

仕事をする時はこぴっとやるけんど、冗談を言う時は、みんなで笑う。

技術力が高くて、社員を大事にして、職場も明るい。

この三つがそろってることが、会社の大きな強みだと小生は思ってるさ。

「それで、おまんは何をやってるでえ?」って?

小生は、会社全体でAIをどう使っていくか、その計画を考えたり、各部署への広げ方を検討したりしてるだよ。

一日の仕事を振り返ってみりゃあ、八割ぐれえはAIと格闘してるずら。

「格闘って、AIとけんかでもしてるだけ?」って?

まあ、そんなようなもんさ。

「どう質問すりゃあ、こっちの言いてえことを分かってくれるだけ?」

「どこまでAIに任せて、どこから人間が判断するだけ?」

そんなことを一日中考えながら、質問を変えたり、資料を整理したり、出てきた答えを確かめたりしてるだよ。

AIっちゅうのは、何を聞いても正しい答えを出してくれる魔法の箱じゃあねえさ。

こっちの聞き方が曖昧なら、返ってくる答えも曖昧になる。

時々は、とんでもねえことを、自信満々に言うだよ。

そんな時は、小生も思わず、

「おいおい、そりゃあ、だっちもねえことを言っちゃあいけんよ」

と、画面に向かって言ってるさ。

だから、AIを使えば人間が考えんでもよくなる、なんて思っちゃあいけん。

むしろAIを使うほど、人間の考える力や、正しいかどうかを確かめる力が必要になるじゃんね。

その中で、小生が今、特に力を入れてるものがあるだよ。

名前は伏せとくけんど、ある国産の法人向け生成AIサービスに付いてる「AIエージェント」っちゅう仕組みさ。

「ああでもねえ」

「こうでもねえ」

と相談してるようなもんさ。

F君、AIっちゅうのは、付き合ってみると、なかなか面白え相棒だよ。

何回同じことを聞いても、嫌な顔をしん。

朝早くても、夜遅くても、

「今日はえらいから、また明日にしてくりょう」

なんて言わん。

小生の考えがまとまってねえ時には、「つまり、こういうことですか」と整理してくれるし、新しい仕組みを考えてる時には、「こんな方法もありますよ」と、別の案を出してくれる。

まあ、時々は、とんでもねえ勘違いもするけんどね。

そんな時は、小生が、

「おまん、そりゃあ違うら。もう一回、こぴっと考えてみろし」

と指摘するだよ。

それから質問の仕方を変えて、資料を見直して、もう一度考えさせる。

そうやって、小生とAIが一緒になって、だんだん答えをつくっていくさ。

だから今の小生にとっちゃあ、AIは単なる便利な道具じゃあねえ。

一緒に考えて、一緒に悩んで、新しい仕事をつくっていく、ほんに頼りになる相棒ずら。

地方の製造業は今、人手不足だの、技能継承だの、材料費の値上がりだの、いろいろ難しい問題を抱えてるじゃんね。

だけんど小生は、地方の中小製造業だからこそ、AIを使う意味があると思ってるだよ。

働く人が少なくても、AIの力を借りりゃあ、資料の整理、情報探し、技術の検討、社員教育、改善活動なんかを、今までより速く進められる。

それに、長年培ってきた職人の技術と、AIの新しい知恵を結び付けることもできる。

そこに、これからの地方製造業が生き残り、さらに元気になるための道があると、小生は思ってるさ。

入社して、まだ四か月半。

会社のAI活用も、小生の挑戦も、まだ始まったばっかりずら。

町工場で機械の音を聞きながら育った小僧が、長い会社員人生を経て、今は地元大月の製造会社でAIと格闘してる。

F君、人生っちゅうもんは、ほんに不思議で面白えじゃんね。

昔、実家の町工場で聞いた機械の音と、今、小生の目の前にあるAIの画面。

一見すりゃあ、まったく違う世界に見えるら?

だけんど、そこには一つ、同じもんがあるだよ。

それは、「もっといいものをつくりてえ」という、人間の思いさ。

これからも小生は、現場で働く人の声を大事にしながら、ものづくりの技とAIの知恵を結び付けていくつもりだよ。

そして、地元大月から、新しい製造業の姿をつくっていきてえと思ってる。

F君、今度ゆっくり会わざあ。9月中旬になれば一杯飲めるようになると思う。

小生とAIが毎日どんな格闘をしてるのか、もっと詳しく話すからさ。

楽しみにしてろし。

ほんじゃあ、またな。

  

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