「終わり良ければすべて良し」という諺(ことわざ)がありますね。
広辞苑によると
『結末さえ良ければ、その過程にどのようなことがあっても
かまわない。』
皆さんはどう思いますか?
小生は、人の命に係わる事、国家の存亡に関わる重要な事など
あってはならないことに対しては、その通りだと思います。
しかし、我々日常生活などでは、ちょっと違うんじゃないかな。
言葉が足りないんじゃないかなと思います。
結論から言うと、最高の終わりを迎えるためには、最高の終わりを
想像しながら最善の努力をすることが大切だと思います。
そのことだけを捉えると、最高の終わり方ができなかったことは
失敗になると思いますが、人生な中で物事は一回で終わるわけではなく、
連続しているものなので、次のことに活かすことができる最善の努力は
非常に重要と思うのです。
また、その人にとっては最善を尽くした後、結果はその次と思うことも
あると思います。
ここで、とても素晴らしい例を紹介します。
『ロンドン大会に続く内村航平の連覇は、最後の種目、鉄棒にかかっていた。
五種目が終わった時点でベルニヤエフ(ウクライナ)がトップ。
2位は内村で、その差は0.901。。
演技に入った内村は、足のつま先まで神経が行き届いた繊細さを見せつつ、
カッシーナ、コールマンといった豪快な離れ技を次々に決めていく。
連覇のためには着地をピタリと決めなければならない。
着地技は、伸身の新月面宙返り。
世界の目がマッ卜に注がれるなか、内村はピタリと着地を決めた。
得点は15.800高得点だ。
ベルニャエフの得点は14.800.この瞬間、内村の連覇が決まった。
最後に内村は語る。
「鉄棒で自分の演技ができたので、これで負けても悔いはないと思っていました。」』
内村選手の最後の言葉は重いですね。
ここまで来るのに、だれもができないような血のに滲むような努力をしてきて、
オリンピックという超重圧のかかる舞台で、自分の演技をやり切る。
もし、ここで、惜しくも2位になってしまった内村選手に対し、
「終わり良ければすべて良し、よって今回は・・・」
とは、小生は言えません。
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