”人間らしく生きる”ために、先ず自身に必要なことは、自身の
”心””体””頭”を鍛えることと”人”を知ることだと思っています。

”人”を知ることは、本当に素晴らしいことだと思います。

是非、皆さんにも知っていただきたく、このシリーズを設定致しました。

人を知るって素晴らしい 今回はKODさん。

実は、KODさんは小生が部長の時、社長だった方です。

トヨタでは調達部門の役員さんで、面白いキャラクター過ぎるため、
調達部門はトヨタKOD商店と呼ばれていたそうです。

何といったら良いか、見た目は東大出の立派なジェントルマンですが、
しゃべり出すと落語家か漫才師、とにかく聞いている人を飽きさせません。

確か、社長になったばっかりの時、KODさんの希望で開発部門の部長たちと
初めての懇親会が開催されました。
小生は部長なりたてで、最初は端に座って静かにしていました。

相変わらず面白い話が続き、突如KODさんから部長全員に質問が
出されました。
「耳と声が不自由な女性がホテルの一室に閉じ込められた。
 ドアはほんの少ししか開いていない。廊下は時々人が通る。
 その女性はどうやって、自分の存在を人に伝えたか?」

先輩部長たち
「チリ紙を丸めて投げた。」「何かを叩いた。」「水を撒いた。」
KODさん、開発部門の部長たちは頭が固いなという顔をしています。
最後、小生の番になりました。
「人が通りかかった瞬間、女性は思いっきりおならをしてお知らせした!」
皆、一瞬静かになりましたが、その後大爆笑。一番笑ったのがKODさん。
更に、KODさんの一言
「音で知らせるのもあるが、臭いで知らせる手もあるな!」
その懇親会以来、小生はKODさんに名前を覚えていただきました。

その後、仕事ではたいへん厳しく育てていただきましたが、
いろいろなシーンでは、ほんと楽しくお付き合いいただきました。

KODさんから頂いたメールです。
「KODです。折乃笠さんに最初お会いした時から、あなたの性格とか、考え方に、
 私は惹かれるものがありました。この前の会のスピーチも大変面白かったし、
 私の生き方にも大変参考になります。共通点もあると思います・・・・。」

はじめてダカールラリー車のチーフエンジニアになった年、リーマンショックで
会社は厳しい海外出張自粛令を発令しました。
そんな中、小生はどうしてもラリーのゴール会場へ行って菅原さん親子に
激励のお言葉を掛けたく、また自分の目で車両の損傷を確認したくて、
アルゼンチンのブエノスアイレスへ強硬突破出張してしまいました。
現地では十分目的を果たし、そおっと、そおっと黙って帰国しました。
しばらくたって、社長出席の全社的なレース結果報告会があり、菅原さん親子から
力強い報告がありました。
最後にビデオが放映され、乗りの良いサウンドと合わせ、砂漠を疾走するレンジャーに
一同感動の嵐、そして最後表彰式のシーン・・・・
最後の最後、小生が、どアップで嬉しそうに映っていたのでした。
その後のKODさんのスピーチ
「今年もレンジャーが入賞できたことはたいへんうれしい・・・・、しかしこの財政が
 厳しい中、掟を破って海外出張したものがいる・・・・・。」
小生、脂汗、冷や汗、穴があったら入りたい。始末されるのか?
一同大笑い、一番笑っていたのがKODさんでした。

次の年、アルゼンチンのブエノスアイレスのレースゴール祭典場には、
肩を並べて、KODさんと小生がゴールシーンを感動しながら観ていました。
「やっぱ、来てよかったよ。感動した。それにしてもアルゼンチンは美人が多いなあ。」

一昨年迄、部長に昇格した同期達とKODさんで毎年懇親会が実施されていました。
(今はコロナで中断)

中断前の最後の会の時、小生は幹事で3月八王子の超行き付けの大衆居酒屋で実施しました。
小生はこの時、半分会社を辞めるつもり(その年の12月に退社)でいたため、最後の
締めのスピーチの時、もし本を出版する時があったら、是非KODさんには”刊行に寄せて”
を書いてほしいとお願いしました。

まさか、誰もがそうなると思っていなかったし、KODさんも思っていなかったし、当の小生も
思っていなかったのでした。

そして、その年の12月
『折乃笠公徳さんは「とっても素敵な人」です。「面白い人」「好奇心旺盛で、前向きな人」です。
 ・・・・
 そのことはこの本を読んでもらったらおのずから理解いただけるでしょう。
 皆さんはきっと「折乃笠さんは幸せな人生をやっているなあ。私もぜひ見習おう」という
 気になられることでしょう。
 ・・・・
 この本を通じて、私は折乃笠さんに人生の生き方を教えてもらっていると思います。
 どうせ一度しかない人生だから、明るく楽しく元気よくやろうよと教わっている気がします。
 ・・・・
 第2作を期待して 折乃笠さんの親友 KOD』

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