「わたしは駅が好き。ドラマがありますもん。」
この言葉、小生の琴線に触れました。
小生は自称・鉄道評論家です。
その他の役職(?)として、自称・歴史研究家。
自称・鉄道評論家と掛けて自称・歴史研究家と説く
そのこころは?
宮廷ホーム!
山田君、座布団全部持って行って。
さて、皆さん、お召列車ってご存じでしょうか?
お召し列車とは、日本において天皇、皇后、上皇、上皇后、太皇太后、皇太后が
使うために特別に運行される列車です。
現代ではJR E655系があります。
このお召列車に天皇様は何処から乗車されるのでしょうか?
現在は東京駅です。
東京駅から皇居までは目と鼻の先です。
東京駅には皇室等賓客用の貴賓室があり一般客が通れない通路が
存在するそうです。
天皇家の方々は、皇居から直通ではないものの、貴賓室を利用し、
新幹線ホームなどに一般客と顔を合わせずに到達することが
できるそうです。
昔は?
皆さん、山手線原宿駅ホームからちょっと離れた所(代々木方面)にあるレトロな
白いホームを御存じでしょうか?
このホームは「宮廷ホーム」と呼ばれる皇室専用の駅で、かつては「お召し列車」などが
発着していましたが、最近はめっきり使用されなくなり幻のホームになっているそうです。
この宮廷ホームの正式名称は「原宿駅側部乗降場」とされ全国で唯一の皇族専用ホーム
だそうです。
小生、改めて御観閲に伺ったことがあります。
有効長は217メートル、ホーム長は171メートル、信号扱い所のほか
貴賓室や待合室があります。
覗き込むと何やら気品のある重厚な雰囲気がしました。
皇室の方々は待合室で待っている間に酎ハイなど飲まないのでしょうね。
![](https://life-backup-blog.com/wp-content/uploads/2022/09/ブログ宮廷ホーム.jpg)
初めて宮廷ホームが使用されたのは1926年8月10日で、大正天皇・皇后両陛下が
葉山御用邸ご静養に向かうために原宿~逗子間でお召し列車が運転された時の
ことだそうです。
そして最後に使用されたのは2001年5月21日で、多い時は年間20回程度の発着が
ありましたが、この約21年間は使用されていないとのことでした。
やはり、警護の関係等で東京駅を使われているのでしょうね。
ちなみに今は廃止になりましたが、宮廷ホームは2つありました
中央線の西八王子・高尾間にもかつて宮廷ホームがありました。
この駅は大正天皇死去の際に新宿から発車した霊柩列車が臨時に到着した駅で
以降「皇室専用駅舎」として使われる事になりましたがほとんど使われた事は
無いそうです。
実は小生この近くに住んでいたことがあり、良く散歩で行きました。
残っていた駅舎は無くなり陵南施設という駐車場になっていて
線路跡もありませんがかつて線路があった所辺りは花壇となっていて
「それとなく」跡である事が判ります。
やはり、雰囲気は気品のある重厚な雰囲気がしました。
もう一つが町田。
横浜線原町田駅には天皇が座間士官学校の卒業式に出席するための
「宮廷ホーム」が作られたそうです。
もっとも、使われたのは昭和17年の1回きり。
戦時中はこのホームにお召し列車が”疎開”、シートがかぶされ置かれて
あったということです。
白いコンクリート造りの貴賓室は戦後すぐ壊されたそうです。
以上、宮廷ホームのお話でした。
皆さん、今度山手線に乗る時は代々木~原宿間で山手線の円の中心側に
注目して下さい。
何やら気品のある重厚な雰囲気の宮廷ホームが見られます。
終わとがよろしいようで。
山田君、座布団片づけて!
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