本ブログでは、いつも生成AIの技術的な話や使い方などを紹介していますが、今般、標記の様に超お堅いお話をしたいと思います。
最近、「世界で最もAIを活用しやすい国」になるための日本の「人工知能基本計画」が発表しました。
背景としては、世界の主要国における生成AIの使用率は国によって大きく異なり、中国や米国が高い利用率を示している一方、日本は比較的低い傾向にあります。
以下は、いくつかの主要国における生成AIの個人利用率の目安です(総務省「令和6年版情報通信白書」などの複数調査に基づく2024年〜2025年のデータ)。
中国: 81.2%
アメリカ: 68.8%
韓国: 67.3%
ドイツ: 59.2%
日本: 26.7%
特徴と傾向:
世界平均: ある調査では、生成AIの日常的な利用率は世界平均で72%に達しています。
アジア諸国: 中国や韓国は非常に高い利用率を示しており、特にタイでは職場の使用率が92%と世界首位のデータもあります。
日本: 主要国の中で最も利用率が低く、世界平均や他国に大きく遅れをとっている状況です。
調査機関や対象者(個人、ビジネス)によって数値は変動しますが、全体的な傾向として、欧米やアジアの主要国と比較して日本の生成AIの普及・活用は遅れていることが示されています。
そのような背景の基、次の話に繋がります。

日本がAI分野で世界をリードし、「世界で最もAIを活用しやすい国」になるための国家計画です。人口減少といった課題を乗り越え、AIを「反逆攻勢の好機」と位置づけています。
計画の概要と基本方針
この計画は、「人間中心」を基本原則とし、急速な技術進歩に俊敏に対応するため、当面は毎年見直しが行われます。
国は以下の「4つの基本方針」を掲げています。
- AI利活用の推進:
○ 国や自治体が率先してAIを導入し、社会全体で「まず使ってみる」文化を醸成します。
○ 医療、介護、農業、運輸など人手不足が深刻な分野へ「AIエージェント」や「フィジカルAI」の導入を支援します。 - AI開発力の強化:
○ 海外への過度な依存を減らし、日本独自の生成AI開発エコシステムを構築します。
○ 日本に特化した課題を解決するAI技術を創出します。 - AIガバナンスの定着:
○ AIの安全性を評価する専門機関を強化し、国際的な議論をリードします。
○ 企業が安心して投資できるよう、関連法規やシステムを整備します。 - AIと協働する社会への変革:
○ 人とAIが協働する社会に向け、産業・雇用の変革を推進します。
○ AIリテラシー教育や従業員のリスキリングを支援します。
ビジネスとキャリアの「3つの未来予測」
- 生産性の抜本的改革
○ AIが定型業務を自律的に実行し、人はより高付加価値なコア業務に集中します。
○ AIと人間の協働が標準となり、生産性が飛躍的に向上します。 - 事業リスクの低減
○ 災害時やサイバー攻撃への対応力が向上し、サプライチェーンも効率化されます。
○ 「安全・安心」を軸にした新たなビジネス競争が生まれます。 - 必須スキルの変化
○ AIを活用するための基礎スキル(読み・書き・そろばん)が重要になります。
○ 自身の「専門性 × AI応用力」を掛け合わせ、新しい価値を創造できる人材の市場価値が急上昇します。
これからのAIとの向き合い方(3つのアクション)
AIはもはや遠い未来の技術ではありません。この変革期を乗り切るため、以下の3つの行動が推奨されています。
- 「評論家」ではなく「実践者」になろう
○ 行動: 「知っている」レベルで終わらせず、まずは日々の業務(資料要約、メール作成など)で「使ってみる」ことから始め、AIで何ができるかを体感します。 - 「AI専門家」ではなく「AIを使いこなす専門家」を目指そう
○ 行動: 自身の専門分野(法律、営業、デザインなど)の知識を深めます。その上で「AIに何ができるか」を考え、AIには再現できない独自の個性を生み出します。 - 「AI操縦士」ではなく「副操縦士」として、最終判断は自ら下そう
○ 行動: AIの回答を鵜呑みにせず、ハルシネーション(嘘)やバイアスのリスクを理解します。AIを道具として使いこなしつつ、責任ある最終決定は必ず人間が行うという意識が重要です。
皆さん、如何でしたか。
とってもわかりやすいですよね。
小生、改めて生成AIにやる気満々になりました。
参考 総理府資料
https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ai_hq/1kai/shiryo2_1.pdf
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