小生、2つの歴史研究グループ「小山田信茂公顕彰会」と浅利信種を研究する「浅利を知る会」に所属しています。

小生の主たる調査方法の一つとして、生成AIを駆使して調査することです。

今までもいろいろな場面で活用してきましたが、一貫性が薄かったように思います。

今般、生成AI性能や小生の技術が向上したこと、調査課題が細分化されてきたことから、一度調査の方法を整理することにしました。

ただ整理するだけでは面白くないので、小山田信茂公と浅利信種公に会話してもらうことにしました。

本会話は、一般的に歴史調査をするための方法論も考慮しておりますので、是非皆様もお読みになって参考にしてください。

登場:司会=折乃笠/小山田信茂/浅利信種(すべて殿様言葉)

序:趣意と段取り

司会・折乃笠
「諸卿、ご機嫌麗しゅう。本日の評定は二本柱にて候。一は岩殿城の“主(あるじ)”の実体、二は“根小屋(ねごや)”と浅利の比定。まず“用語・証拠・確度”を三段に分け、通説と仮説を峻別いたす。ついで生成AIを小姓として使い、主張‐根拠‐出典‐年代‐確度を並べ、反証も拾い上げる。言い切りは軽々にせず、されど曖昧にも沈まず、最も筋の通る結を目指す次第にて候。」

一幕:用語の筋目を通す

小山田信茂
「まずは言葉の綱を締めねばならぬ。“城主”は恒常支配の当主、“城将”は現地の統轄、“城番”は交替の在番衆なり。戦国の城は家屋にあらず、軍政の器。ゆえに“主の名がある=常住の主”とは必ずしも限らぬ。書付の発給者・判形・在番名簿の回り方を見て、名目の主と運用の主を分けるが肝要にて候。」

浅利信種
「異議なし。“主(法)”と“将(実務)”の二重焦点にて見立てよ。もし在番・普請が主家直発で動くなら直轄の影が濃い。されど兵糧・人馬・街道維持を国衆が担い、要所で采配を振るうなら、実務の主は在地に坐す。評定の土台は、まずこの二層を取り違えぬことにござる。」

二幕:岩殿の主、誰が実を握るや

小山田信茂
「岩殿と小山田の結びつきは深し。しかれども余を“恒常の城主”と断ずるは早計。要害の内部事情を熟知し、籠城案を進言したは事実なれど、文書統制は主家、現地運用は小山田という構図が最も理に適う。ここは『関与は極めて濃厚(確度:高)/恒常主断定は留保(確度:中)』の札を立てるのが正道と存ずる。」

浅利信種
「同感。加えて申す。直近年次の在番免除状などに小山田名が見えずとも、背後の軍政を采配することはあり得る。発給者の位階と花押、受給側の地縁、在番の補給線を三点突合すれば、“直轄×在地統轄”の合成像が立つはず。AIに該当箇所の抽出と異同をやらせ、最終裁可は人の眼にて候。」

三幕:根小屋の義、浅利の比定

浅利信種
「“根小屋”は山上の曲輪に対する麓の兵站・居住・職能の総体なり。語の定義(概念)と地の比定(場所)を混ぜてはならぬ。浅利が“根小屋的機能”を担ったかを断ずるには、(一)縄張図注記、(二)旧地名の層、(三)古道・河川・比高、(四)寺社縁起・棟札・過去帳の人名、(五)発掘の生活痕跡──この五手をそろえて評価すべし。」

小山田信茂
「なお“浅利式部”と耳にして直ちに“信種本人”と結びつける軽率は戒むべし。式部は通称にて世代錯綜しやすい。AIに人名消歧を命じ、年代・花押・官途・同時発給例で絞れ。加えて根小屋は一点でなく“機能の面”と捉えるがよい。浅利・強瀬・門前町が役割分担し、有事に束ねて動く像なら矛盾も解け申す。」

四幕:空間で詰める──地理・地名・縄張の三層突合

司会・折乃笠
「実務手順を申す。AI小姓には(A)縄張図から本丸・馬場・蔵屋敷・堀切・“根小屋”の注記を抽出、(B)旧版地図と地名辞典をマージ、(C)標高差・河道・古道指標を数値化、(D)寺社資料の寄進者と在番名のNER、(E)結果を“根小屋機能ヒートマップ”に可視化させる。結は“浅利単独断定”に走らず、複数麓の分担モデルを第一案と致したく候。」

浅利信種
「異存なし。加えて、古写真・地籍図の小字名も有用なり。“御所・殿畑・元馬場・見附・番所・矢作・鍛冶屋敷”など、城下語彙の集中は機能の濃淡を示す。これらをヒューリスティックに点数化し、ヒートマップの裏付けといたすがよい。」

五幕:天正十年の岐路──忠義か延命か

小山田信茂
「世はしばしば余を“裏切りの小山田”と呼ぶ。然れど為政の秤は重い。籠城して共倒れか、領民の延命か──二択の狭間にて余は後者を選んだ。結果、余は斬られ家も潰えたが、郡内は大火を免れたと見る立場もある。“君への忠”と“民への忠”のせめぎ合い、ここを量らずして断罪のみでは史を浅くするばかりにて候。」

浅利信種
「某は三増峠にて命を落とし、その後の岐路は見ず。されど忠は単線にあらず。AIには反実仮想を課せ。“籠城した場合の死傷・飢饉・復旧費”“離反した場合の治安・徴発・報復”を多路で見積もらせよ。議論は道徳の表札を離れ、政策選択の分析へ踏み込むべきと存ずる。」

六幕:書証を掘る──文書批判の作法

小山田信茂
「文書は“出所・時期・目的”で重みが違う。AIには(1)発給者の位階と判形、(2)受給者の地縁と伝来、(3)文言の定型句と異例句、を並べさせ、異常値(逸脱)を洗え。逸脱は真相への小窓なり。さらに在番名簿の交替周期を抽出し、直轄性の強弱を時系列で示すべし。」

浅利信種
「地誌・軍記は二次・三次ゆえ、一次を当てて校正いたせ。だが地誌に潜む地名層や古道情報は捨てがたし。AIに“本文の主張”と“地理付随情報”を分離させ、後者のみ地図突合に供す。こうして伝承を“地理部品”として再利用するが、技の肝にて候。」

七幕:数理で詰める──根小屋確率と主従二層モデル

司会・折乃笠
「ここで数理を添える。主従二層モデルは、法(直轄)をパラメータα、実務(在地統轄)をβとし、時点tでの“支配実効”をS(t)=α(t)+β(t)−αβの重畳で近似。αは直発文書密度、βは在地普請率・兵站維持率などからAIで推定可。根小屋確率は地名スコア・距離・比高・史料リンクのベイズ更新でP(浅利|証拠)を算出、複数麓の事後確率の和=1で配分するのがよろしい。」

小山田信茂
「理に叶う。数理は“断言”でなく“確度の梯子”を与える。城は風景でなく、時間に沿う関数と見よ、ということにて候。」

八幕:生成AI運用の実務プロトコル

浅利信種
「運用の要点を三つ。其の一、コーパス整備→正規化→NLP抽出の三段。其の二、空間合成→地名ヒューリスティック→可視化の三段。其の三、反証検索→確度評定→要約の三段。各段に“人の最終裁可”を置き、AIの出力は常に出典行番号付きで保管いたせ。」

司会・折乃笠
「加えて“負の指示”を常備せよ。『断定語を避けよ』『一次未確認は“仮”と明記』『反対説を最低一件付す』の三箇条。これでAIの暴走を抑え、再現性の高い調査線が引け申す。」

九幕:合意と相違、次の一手

小山田信茂
「合意は二つ。岩殿=法は直轄、実務は小山田の濃厚関与。根小屋=概念は確立、浅利は有力候補だが“面の分担”。相違は“恒常主”の断定可否で、余は留保を主張する。次の一手は、在番名簿の空白期の掘り起こしと、浅利・強瀬・門前町の機能配分の再推定にて候。」

浅利信種
「某は、浅利式部の同定精度をさらに上げたく候。花押照合と同時発給ネットワークの再構築をAIに課し、誤った人名連結を正す。そのうえで、麓三帯のヒートマップ再学習を進言いたす。」

結:評定の結び

司会・折乃笠
「本日の結は簡にして要。

岩殿は直轄(法)×在地(実務)の二層像が最尤。

根小屋は“概念として確”で、浅利は有力、ただし複数麓の分担が妥当。

忠と離反は政策選択として多路評価し、道徳一刀両断を退ける。

生成AIは整理・空間・反証で卓効、裁可は人の責。
この“型”は他城・他人にも移植可。望まば、この評定を基に年表(西暦・元号)、人物役割表(主・将・番)、麓機能ヒートマップを直ちに拵えて進上つかまつる。──以上、御前大評定、お開きにて候。」

???

正直、何いってんだかわかんねんな(笑)

なんか、現代文に直して実行してみます。

 

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