「Genspark AI」、この名前を耳にしたことはありますでしょうか。もし、日々の業務や調査で「情報収集」と「資料作成」に多くの時間を費やしているなら、小生のささやかな体験が何かの参考になるかもしれません。
小生は今、Genspark AIの可能性を探るため、ある自治体が直面する現実的な課題の分析に取り組んでいます。詳細は一般論に留めますが、例えば人口動態の変化に伴う公共サービスの配置見直しや、地域資源の活用策など、多角的な検討が必要なテーマです。
このAIを使い始めた当初、小生は単に「少し賢い検索エンジン」くらいに考えていました。しかし、それはすぐに良い意味で裏切られました。Genspark AIを一言で表現するなら、「痒いところに手が届くのは当然で、こちらが痒みに気づく前に察知して先に掻いてくれ、保湿用のクリームまで準備してくれる」。そんな印象です。

この非常に頼もしいパートナー、Genspark AIがどれほど業務の助けになるか、その一端をご紹介いたします。
1. 従来の「検索」が「調査メモ」に変わる (Sparkpage機能)
我々が普段行う「検索」は、関連するWebサイトの「リンク集」を得る作業です。そこから小生たちは、一つ一つのリンク先を読み解き、情報を取捨選択し、Wordやメモ帳に要点をまとめる作業を必要とします。
一方、Genspark AIに同じテーマ(例えば「全国の小規模自治体における公共交通維持の成功事例と課題」)を問いかけると、数分で「Sparkpage(スパークページ)」と呼ばれる、小生専用の調査概要ページを自動で生成してくれます。
- 構造化された要約: 複数の情報源から要点を集約し、概要、主要な事例、共通する課題、導入効果などが整理されています。
 - 明確な出典: すべての情報には「引用元(出典リンク)」が正確に紐づけられており、後で元情報を確認(ファクトチェック)するのが非常に容易です。
 - 次の論点の提示: 「関連トピック」として、「デマンド型交通のコスト比較」「高齢者向け移動支援サービス」など、次に調べるべき論点をAIが提案してくれます。
 
これまで数時間かけて行っていた下調べと情報整理の作業が大幅に効率化され、議論の叩き台となる「調査メモ」が数分で手に入るのです。
2. 「AIシート」がデータ分析を手伝ってくれる
自治体の課題を考える上で、データ分析は避けて通れません。しかし、公開されているPDFの統計資料や、Webサイト上の表から数字を拾い出し、Excelに入力し直してグラフ化するのは、非常に手間のかかる作業です。
Gensparkの「AIシート」機能は、この地道な作業を強力にサポートします。
先日、ある地域の複数の統計資料(PDFやWebページ)をGensparkに読み込ませ、「この地域の年代別人口構成の変化と、関連する公共施設(例えば保育所)の必要性について整理して」と指示してみました。
Gensparkは、即座にデータを認識し、自動でスプレッドシート(表計算)を作成。年代別の人口推移や特定の施設数を時系列でグラフ化し、「この地域では今後、若年層の減少傾向に対し、保育施設の配置数が充足しているか、再検討の必要があるかもしれません」といった分析の切り口まで提示してくれました。
まるで、データ分析の得意なアシスタントが隣にいるような感覚です。
3. 「AIスライド」が分析から”伝える”までをサポート
分析や調査が終われば、それを関係者に「伝える」ための資料作成が待っています。「AIシート」で得られた分析結果をもとに、「この分析結果から、現状の課題と対策の方向性を示すプレゼンテーションを10枚程度で作成して」と指示するだけです。
Gensparkは、分析データをグラフ化したスライド、現状の課題を整理したスライド、そして考えられる対策案の叩き台まで含んだ、論理的な構成のプレゼン資料を数分で生成します。もちろん、デザインは後で手直しが必要ですが、骨子(こっし)が一瞬で出来上がるのは大きな魅力です。
「察して、先回りする」アシスタント
Gensparkの良さは、単に機能が豊富な「オールインワン」だから、というだけではありません。GPT-4やClaudeといった最新のAIモデルを、こちらの指示の裏にある「意図」を汲み取って使い分けてくれる点にあります。
小生が取り組んでいる課題は決して簡単ではありませんが、Gensparkという有能なアシスタントのおかげで、小生は「調べる作業」「まとめる作業」から解放され、人間である小生にしかできない**「どう判断するか」「どの選択肢を選ぶか」といった思考**に、より多くの時間を割けるようになっています。
もし、日々の情報収集や資料作成の多さにお悩みであれば、Genspark AIを試してみてはいかがでしょうか。それは、ご自身の業務の進め方を見直す、良いきっかけになるかもしれません。
Genspark AIは、超優秀な公設秘書という感じですね。
命名はもう少しお付き合いしてからにします。
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