今、未曾有の新型コロナや異常気象による猛暑で、我々の身近
でも先行きが見えない暗い雰囲気になっていますね。

そんな中、一筋の光明の様な人がいます。

将棋の藤井棋聖です。
つい最近、王位も獲得して最年少二冠になりました。

彼の凄さは、将棋界の全ての最年少記録を塗り替えて
いることです。

ここで、小生、彼の何が凄いかを考えてみます。
ちなみに将棋の知識は、美空ひばりの”王将”や北島三郎の”歩”は
良く知っていますが、駒の動かし方しか知りません。

小生思うに、将棋の世界で強くなることは、今までは長い経験による
ところが大きかったのではないかと思うんですね。特に2つ。
 1.戦略。大きな対局を重ねて歳と共に強くなっていく。
 2.精神力。対局の重圧に対する精神力。回数を重ねて慣れていく。

1については、今、完全に超新世代の将棋に変わりつつあると思うんですね。
藤井棋聖は、普段のメインの練習をAIと対局しているという。
それも凄いのは、AIを超えているということです。

7月17日の産経新聞から
『その強さを支えているのが、AI(人工知能)さえ候補手に挙げない
 AI超えの指し手だ。
 第2局で藤井棋聖は、守備駒である金をあえて前線に繰り出して
 ペースを握り、逆に攻撃に使う銀を受けに使った。
 AIでは候補にも挙がらなかった手だったが、その後、AIの評価は
 「最善手」に変わった。
 「全幅検索』ですべての手を読むAIと、「大局観」によって最善手を
 絞り込める人間との差」があり、一点に絞り込んで唯一の勝ち筋を
 見つけ出す「AI超えの棋士」と彼を評する。』

本件については、将棋を例にして人間の持つ無限大の力を科学的に
追求して、より人間のあるべき姿の探求に繋げてはと思います。

もう一つの精神力。
精神力というのは日々鍛錬によって強化される部分とある事象に対し
アクティブに捉えて楽しんでしまうという部分があると思います。
藤井棋聖は特に後者がずば抜けているのかと。

それにしても日本中いや世界中が注目している中、あの小さな将棋盤に
集中できる精神力。もしかしたら一般の概念では表せないのかもしれません。
本件は、将棋の勝負と合わせて注目したいと思います。

いづれにしても、日本中に一筋の光明を与えてくれた藤井棋聖に
ありがとうと言いたいですね。

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