今、小生が一番興味を持っているのが、人工知能(AI)とアンドロイドです。

◆人工知能(AI)は、人間の”心”になれるのか?
◆アンドロイドは、”人間”になれるのか?

という命題を持って、本を読んだり、インターネットで調べたり、博物館や技術館に
行ったりしています。結構楽しいですよ。

ただし、裾野が広すぎて相当な知識が必要なのにすぐ頭が飽和してしまったり、
技術進歩のスピードが速すぎて小生の亀進歩では追いついて行けなかったりですが、
参加することに意義があるということで頑張ります。

ところで、今回は何やねん?

ハイ、今 ”人間と機械のあいだ 心はどこにあるか 石黒浩&池上高志共著”
という本を読んでいますが、たいへん興味深く、目から鱗、足から魚の目状態です。

この中で、石黒教授(大阪大学)が言っています。
『以前、劇作家で演出家の平田オリザ氏とアンドロイド演劇を作ったことがある。
 これは古典的な演劇芸術として高い評価を得ると同時に、観客に感動を
 与えるものになった。
 演劇を見た者のほとんどが、アンドロイドに人間らしい心を感じたと評価したのである。
 では、アンドロイドは人間と同じ心を持っているのだろうか? 
 演劇に使ったアンドロイドは、見かけや表情は人間そっくりに作られているものの、
 プログラムとしては記録された動作と発話を順番に再生するだけの、知能を持たない
 単純な仕掛けのアンドロイドである。
 それでも僕らがそのアンドロイドに人間と同じ「心」を感じられるとするならば、
 「心」の本質は、人間やロボットの中にではなく、それを観察して感じる側に
 あるということになる。
 すなわち、「心」とは社会的な相互作用に宿る主観的な現象だということになる。』

石黒教授がアンドロイドの研究をしている目的は、人間とは何か を追求することだと
言っています。
いろいろなアンドロイドを作り、それらとの対応から、人間がどのようなことを思うか、
どのような行動をとるかを確認し、人間の本質を知るということです。

下記アンドロイド観劇を観て下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=CWnnqObk1qM

如何でしたか?

小生は、アンドロイドの女性にあたたかさと優しさを感じました。

もし、相手の人間の女性がいなかったら、動きがぎこちないただの機械と思う
かもしれません。

まさしく 「心」の本質は、それを観察して感じる側にあるということなんですね。
そして、観察して感じる側が百人いれば百通りの感じ方があるでしょう。

この感じ方を言葉ではなく、人工知能(AI)などで物理量(含む数字)に
落とし込こむことができれば、更に人間の本質を知るということができるのだと
思います。

非常に興味深いです。

技術に大きく感動する日も近いと思います。

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