自称航空機ファンの小生にとって非常に残念な情報です。

日経新聞10月23日付
『三菱重工業は国産初の小型ジェット旅客機の事業化を凍結する
 方向で最終調整に入った。
 これまで2021年度以降の初号機納入を目指していた。
 設計変更などによる度重なる納期延期に、新型コロナウイルスに
 伴う航空需要の低迷が重なり、収益化は当面難しいと判断した。
 新たな産業育成に向けた官民による国産旅客機の実現は遠のく。』

三菱重工は08年、戦後初の国産旅客機「YS11」以来となる小型旅客機
(旧MRJ)の事業化を決め、官民で開発に乗り出しました。
国産旅客機「YS11」は182機量産され、海外にも輸出されました。
小生も乗ったことがありますが、ターボプロッププロペラ機で、
今にしてみればキーインという独特なエンジン音がとても懐かしいです。

よって、次の小型旅客機(旧MRJ)の開発の話を聞いた時は、
ほんとうれしかったですね。
自動車と並ぶ裾野の広い航空機産業の育成につながると期待され、
国も約500億円を支援したということです。

今回、事業化を凍結する90席クラスのジェット旅客機「三菱スペース
ジェット(MSJ)」は、全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)など国内外
の航空会社から約300機を受注済みで、初号機は当初、13年の納入を
目指していたそうです。

確か、全日空が1号機を取得のはずで試験機も全日空塗装があります。
https://www.aviationwire.jp/archives/214242

事業化の凍結、ほんと残念です。

ちょっとだけ、望みのある記事が載っています。
『商業運航に必要な当局の認証の取得作業は続けるものの、
 量産準備や新規の顧客開拓はせず、事業化を事実上凍結することにした。
 機体の認証を得ていれば今後、市場環境が回復した場合、円滑に
 事業再開できるとみている。』

なんとか頑張ってもらって、日本の空に花を咲かせてもらいたいですね。

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