”人間らしく生きる”ために、先ず自身に必要なことは、自身の
”心””体””頭”を鍛えることと”人”を知ることだと思っています。

”人”を知ることは、本当に素晴らしいことだと思います。

是非、皆さんにも知っていただきたく、このシリーズを設定致しました。

人を知るって素晴らしい第四回 ⅠCHさん

ⅠCHさんさんは、小生の都立航空高専の同級生です。
現在は、日本有数の航空機器製造&航空機整備会社の
常務執行役員をやられています。

同じ下町出身(江戸川区出身、葛飾区より洗練されているか)で、
共に青春を過ごした高専時代の友人が、航空機関連会社の
役員なんて、とても誇りに思います。

ⅠCHさんとは、1学年5クラスある中で1年生から同じクラスでした。
特に親しくなったのは3学年航空原動機工学科にクラス編成されて
からです。

何んというか、クラスに役者が集まったと言おうか、集まっちゃったと
言おうか、それはそれは楽しいクラスでした。

担任の先生のあだ名は、”弥七” 。
水戸黄門の風車の弥七にそっくりだったんですね。
3年前に、北鎌倉の御自宅に遊びに行った時も、皆で「弥七」「弥七」と
肩を叩き合って美味しいお酒を飲みました。

話は元に戻しますが、ⅠCHさんは4月生まれでみんなの中で
一番最初に歳を取るんです。(小生は11月)

先ず、16歳でバイクの免許を取り、18歳で車の免許をクラスで
一番最初に取りました。

彼の凄い才能として、機械いじりの天才なんです。
16歳の時、エンジンをどこかで買ってきたか拾ってきて、
自分のバイクに搭載改造しました。
その名も「とっつあんバイク・セレステ0.05 インタークーラー・ターボ」
後にそのバイクに乗って、小生の紀伊半島一周旅行中に、京都まで
駆けつけてくれたのでした。

18歳で軽自動車のオーナーになったⅠCHさんは、我々がどこにでも
出没する時に、車の運転手をしてくれました。
身長が175cm以上の大男4人が軽自動車に乗って出かけていきます。
思い出は∞の様にありますが、中間テストか期末テストで学校が早く終わって、
どこかで昼飯でも食べようということになり、せっかくなのでパンを買って、
”おなご”を見ながら車の中で食べようということになりました。
美人が多いと名高い都立商業高校の校門前に参上。
皆で食べていると、血相をかいて先生風のおじさんが校門から出てきて職務質問。
「僕たちは都立航空高専の学生で、今テスト中で、クラスのKY君の知り合いが
 御校にいるので会いに来ました。」
「そうですか。高専がテスト中だということは知っています。それでは頑張って下さいね。」
この時、調子良く職務質問に答えたのはだれか?今となっては定かではありません。
ただ、クラスのKY君の知り合い・・・と答えたのはⅠCHさんだったような。
ちなみに、KY君はクラス一の秀才で、全日空に就職しました。

さて、ⅠCHさんの素晴らしいところは、いっぱいありますが、ここでは3つ紹介します。
これは、当時に思っていたことに、更に今思い出すとこうだったという印象です。

1番目は、思いやりのある行動です。高専時代も彼の思いやりで、小生いろいろな
場面で助けてもらいました。
一見クールでツンツンしている感じなのですが、相手の気持ちを汲んだ言動が
素晴らしいと思います。
高専を卒業してからもお付き合いはありますが、なかなか疎遠になっていた時期もあり、
小生の母や父が亡くなった時、喪中はがきに対してとても立派なお線香と心のこもった
御手紙をいただきました。
下記は小生のエッセイ集第一弾に対する彼のコメントの一部です。
『2章 折乃笠部長 昔に帰ろう
私自身が立石のご両親や家の周囲の風景を知っているため、大変懐かしく読ませて頂き
ました。特に「故郷はありがたきかな 生まれも育ちも葛飾立石」編では、ご実家の周囲
の風景が目に浮かびます。何の機会かは忘れましたが、実家の工場でお手伝いをさせて頂
いたことが有ったような・・・。仕事が終了した後、父上がお好み焼き屋(ドブの反対側
だったと思う)で好きなものを食べて良いと言い、大盤振る舞いして貰ったことが有りま
した。貴兄と一緒にお好み焼きを食べながらビールをたくさん飲んだと思います。
母上の顔も思い出します。明るい性格で声の大きな、いつも笑顔で迎えてくれる方でし
たね。貴兄が出したナソナソの答え(問題は忘れましたが、“丸くてぶらぶらしでの様な
だったかな・・・。)で「きん○ま」と回答した話を思い出しました。正真正銘、江戸っ子
母ちゃんでした。』

2番目は、たいへんな努力家です。高専時代はあまり勉強している所を見たことが
ありませんでしたが、会社に入ってから頑張っていました。
特に腕に一流の技能・技術を持っているため、それに努力して得た航空機技術と、
仲間への思いやりで、会社の中で全力で突っ走ってきたのだと思います。
もちろん今もたいへんな努力をしていると思います。御苦労様。
引退した時は、昔の様にゆっくり温泉にでも行きましょう。

3番目は、本を多く読んでいるので感性が鋭いことです。
これも小生のエッセイ集第一弾に対する彼のコメントの一部です。
『「自称読書家です 読書大好き、書店大好き」編を読んで思いました。何を隠そう私も
 本が大好きです。貴兄と違って乱読家の活字好きなだけですが。
 ところで、書店や図書館に行って本を選んでいると、いつもウ○コがしたくなります。
 他の人はどうなのかと思い、ある日同僚に聞いたところやはり同様な人も居りました。
 いつか研究して、そのメカニズムをご教示頂ければありがたいです。』
合わせて、下ネタも大好きです。
授業中、彼はあまりにも大きなオナラをして、学校で一番おおらかな先生を
本気で怒らせたことがあるんですよ(大笑)。

冒頭の”人間らしく生きる”ために・・・
”人”を知ることは、本当に素晴らしいこと・・・
が凄いことになってしまいました。

最後になりますが、小生の高専時代はⅠCHさんや同級生たちのお陰で、
とても素晴らしい青春の思い出となり、今では宝物です。

コロナ禍が落ち着いたら、ゆっくり飲もうと約束しているので、
それを楽しみに毎日を頑張ろうと思っています。

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