今から40年以上も前のことです。
アメリカ合衆国で大統領選が行われ、ジミー・カーターが
同国第39代大統領に就任しました。
(在任: 1977年1月20日 – 1981年1月20日)
当時、ピーナッツ農場主がアメリカ大統領になったと、
アメリカは基より世界中で話題になりました。
そして、ジミー・カーターは言ったのです。
「Why don’t you do your best? 何故、ベストを尽くさないのか?」
小生、初めてその言葉を聞いた時、頭をガ~ンと殴られた感じがしました。
確か、高専の4年生の終わり頃で、学校の居心地が良いことに、
すっかりぬるま湯に浸かっている頃でした。
その言葉が引き金になり、大学の編入試験の勉強に精を出し始めたのです。
(普段、勉強しろとは言わなかった母が一番喜んでいたような・・・
2番目がマルチーズ犬の”ロン”。夜中便所の帰り、寄り道ができるため・・・)
そして、無事大学に入学、そして卒業して、会社に入社して、現在に至ります。
「何故、ベストを尽くさないのか?」
あえて意識はしていませんでしたが、小生の座右の銘となりました。
座右の銘とは、自分が生きていく上で大切にしている言葉のこと。
小生、強靭な精神力や体力を持っているわけではなく、直ぐ楽な方に流されて
しまうため、思っていることとやっていることがアンバランスで、自己嫌悪に
陥ってしまうことが多々ありました。
また、器用でないところがあって、手を抜いてもよい場面でやたら気負って
ベストを尽くし過ぎて、骨折り損をしてしまったり・・・
ベストを尽くす方向性が間違っていて、総スカンをくったり・・・
ベストを尽くしたことが横取りされて、ベストを尽くすのを止めてしまったり・・・
ベストを着るのは簡単なのですが、ベストを尽くすのはほんとたいへんでした。
ここで、何十年と時がたって、とても救いになるお言葉に出会いました。
”人間の器 丹羽宇一郎著 (伊藤忠商事元社長、元中国大使)”
『ベストを尽くすが、反省はしない。
年を重ねれば重ねるほどベストを尽くし、仮にそれが不首尾に終わっても、
反省しなくてもいい。後悔する必要もない。
あくまでもそのときはベストと思ったわけだから、反省してやり直そうとするよりも、
行動した結果をちゃんと受け入れる。
結果を自分で引き受けさえすれば、同じことを繰り返すことはない。
後悔してぐずぐず気に病んでも、時間の無駄です。
それよりも、自分はベストと思ってやったんだからと気持ちを切り替え、
次にまたベストと思うことをやればいいのです。』
なるほど!
何十年ぶりに、再び頭をガ~ンと殴られた感じがしました。
確かに能書きばっかり言って、全然行動を起こさないよりも、
何事に一生懸命、ベストを尽くすことの方は、人生楽しいかもしれませんね。
Why don’t you do your best?
This is a pen!
くらいの気持ちで行きましょう。
◆ホームページにお戻りの方が下記をクリックして下さい。
http://orinokasa.com/index.html
”Do one’s best” は、小生もよく使うワードです。
現在、会社(設計部)でコアメンバー教育の講師をやっており、その場でよく使っていますが、自身を振り返ってみると、ベストを尽くしたことって比較的に若いころで数えるくらいしかありません。
確かに若いころ(~30代)は、強靭な精神力と体力を持っており、集中力もあって、ベストを尽くしていたように覚えていますが、40代半ばになると体力も落ちて楽な方向に流れてしまう自分がいました。
同じく思っていることとやっているこたがアンバランスでしたね。
そこで、小生は新しい技を使うようになりました。
それは、アンバランス感覚を持つこと! です。反面教師になるといけないので説明すると、
「ベースにバランス感覚を持って、時としてアンバランス感覚を持て」です。
バランス感覚(=丸く収める)だけでは、現状打破はできないため、時として尖ったアンバランス感覚を持つことによって、次のステージに成長することができるという意味です。
このアンバランス感覚を持って行動を起こすことは、反対をする人が多くなるため、勇気のいることです。
自身のスキルアップと組織の発展に繋がると確信を持ってやってきました。
いまも、アクスルHSGを設計、製造しているメーカにいますが、これから生き残っていくためには、アクスル ユニットを供給できるグローバルな会社を目指していく必要があり、提案した結果、ブレーキメーカとJAPAN連合に向けて話し合いをすることになりました。
なんか、話がそれてきたので戻すと、ベストを尽くしてその成果が出るとやって良かったと思うし、結果が出なかったとしても、何が足りなかったのか? 次のトライに繋げることができると思っています。
有言実行と合わせて、ベストを尽くして、人生楽しみたいと思います。