小生の目から、何枚も鱗を剥がしてくれた本があります。

”GDW興国論 幸福度世界一の国へ 下村博文著”

下村博文氏は現在自民党政務調査会長で以前は文部科学大臣を
された方です。

本の中で、欧米的と日本的の文化の違いを、「罪と罰」と「恥と美」と表しました!

素晴らしい!お見事!と本を読みながら唸ってしまいました。

『日本人は社会に反することを「法律で規制されている」からやらないのではなく、
 「世間が見ている、お天道様が見ている」からやらない、と考える。
 これはいわば、欧米的な「罪と罰」の文化でなく、日本的な「恥と美」の文化を
 意味している。』

まさしく武士道の「ならぬものはなりませぬ。」ですね。

今、世界の国々は、コロナ禍の中、どうして日本の生ぬるい対応で、感染者の数が
自国と比べて一桁も二桁も違うのかと不思議がっています。

ましてや日本の憲法には、緊急事態条項がなく、そのため緊急事態宣言を出しても、
外出自粛などはあくまでも「お願い」であり、他国のように強制的に取り締まることは
できないという。
フランスなどでは外出禁止令を出し、違反する市民を強制的に取り締まる事ができると
いうことです。

まさしく日本時は、「恥と美」で「世間が見ている、お天道様が見ている」から、
外出は控えよう、マスクをしよう、と自主的に「お願い」を守ろうとするのですね。

中には守らない人たちを大々的にニュースは報じていますが、それは一部の人たちで、
多くの人たちは、きちっと守っていると思います。

下村博文氏は、このことを非常に難しい言葉でまとめています。
「このように日本型資本主義は、ある意味で、宗教的情操と一体となった極めて深い
 思想的基盤を持つものであり、これから世界が成熟した資本主義をめざしていくとき、
 大きな指標となる資本主義であることに、我々日本人は自信を持つべきだと思う。」

折乃笠のまとめは、きわめて簡単で
「お天道様が見ているから、昼間っから酒を飲んだらダメっしょ!」

うわあ~! 耳が痛い。

「恥と美」という素晴らしい日本的な文化。
それに恥じないよう、しっかり生きていきましょう。

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