”人間らしく生きる”ために、先ず自身に必要なことは、自身の”心””体””頭”を
鍛えることと”人”を知ることだと思っています。

”人”を知ることは、本当に素晴らしいことだと思います。

今回は、“人間らしく生きる”ために、真摯に、真剣に、考え、行動してきた
方々を紹介します。

皆さん、小林希さんを御存じですか?

折乃笠の印象:とても感受性豊かで、心がお洒落な旅作家。
小生、ここで少し心をしなやかに、美しく、清くさせていただく。

小林希(のぞみ)女史紹介 (インターネットより)
『1982年生まれ、東京都出身、39歳。在学中からバックパッカーと
 して海外を旅する。2005年IT企業に入社後、子会社の出版社で
 編集者として多くの書籍を手がけ、2011年末に退社。旅に出る。
 1年後帰国して、『恋する旅女、世界をゆく―29歳、会社を辞めて
 旅に出た』(幻冬舎文庫)で作家デビュー。
 現在、執筆活動の傍ら、香川県丸亀市の讃岐広島で“島プロジェクト”
 を立ち上げ、ゲストハウスひるねこをオープンするなど島おこしに奔走
 する。』

折乃笠との出会いは“泣きたくなる旅の日は、世界が美しい”という題名を
新聞で知り、心と頭に大きく響き、即本屋に走った。
読んでみて、小生にはまったくない感性に驚く。
その後、インターネットで美しい方だと知る。
同じ旅人としてこれからも深くお付き合いして行く。(本の読者として)

本の出会いは、本当に楽しい。別世界、別次元にすぐ行ける。

“泣きたくなる旅の日は、世界が美しい”の中で、旅の記録を紹介する。

『キューバの首都ハバナ。この街で、私は33歳を迎えた。
何かしなければいけないこともなく、一眼レフを持って街を彷徨った。
私のすぐ近くに、一人のキューバ人のおじいさんがいて、彼も何かに想いを馳せる
ように海を眺めていた。ほとんど白髪で肌は浅黒く、お腹だけぽこんと出ていた。
どちらからともなく、「Hola(こんにちは!」と声をかけ合った。
「キミは一人かい?」
「そうです。」
「私も一人だ。」
それで一度会話は終わり、お互い海を眺める。
風が強く、潮の匂いが鼻に届く。
「いい人生か?」
老人はふたたび聞いてきた。
「きっと。今日は誕生日なの。ここにいて、幸せ。一人でも。」
「いいことだ、いいことだ。歳をとるほど、人生は豊かになる。」
たしかにそうだと思う。
小さい頃の思い出こそモノクロ映画のような記憶しかないけれど、
今は少しずつ色彩が豊かになってきていると思う。
そんなことを言うと、
「そうか、ブランコーネグロ(白黒)がコローレス(色彩)に変わる……。
美しい。それが人生だ!」
「歳をとって、やっぱ楽しいの?」
「人生に完璧はないからね。だから楽しい。キミの名前は?」
「ノゾミ。スペイン語でエスペランサ。希望って意味なの。」
「そうか、じゃあ、エスペランサ。美しいハバナで、お誕生日おめでとう!」』

希女史のレポートを読んでいると日常の生活に心を込めて深く味わっている様だ。
旅をしていてもしていなくても、自分のいる場所で起こる一瞬一瞬のストーリーがあり、
なにに目を向け、なにに心を震わせるかは、自分の心次第なんだと言っている様だ。

まさしく、“幸せはいつも自分の心が決める”と同じである。

生きていく上で、平凡に、あたり前の事しか考えず、あたり前の事をして、
ただ時間が過ぎていくだけではもったいない。

社会のしがらみに囚われて流されているだけではもったいない。
たまには、心をしなやかに、美しく、清く、感受性豊かに、心をお洒落に
生きることも必要だと思う。

人間らしく心をお洒落に生きる。

小生も、キューバのおじいさんに 「いい人生か?」 と聞かれても
にこりと笑って 「いい人生です。」 と答えたい。

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