小生、お風呂、特に温泉が大好きで、今までにいろいろな所に行って
温泉の名湯を満喫しました。

コロナでなかったら、毎月温泉めぐりをしたいほどです。

何故、今、お風呂好きかというと、下町生まれで下町育ちの小生は、
当時お風呂屋さんで社会勉強していたからかもしれません。

昔は、家にお風呂がある家はお金持ちの家で、我ら庶民の家は
銭湯と呼ばれるお風呂屋さんに行っていたのです。

そうですね~、昔は500m置き位にお風呂屋さんがたくさんありました。

それぞれ個性を出すために、浴槽の上が岩場になっていたり、
大きな富士山がタイルで表現されていたり、凄いのはガラスの壁の向こうで
金魚が飼われていました。

当時の子供にとって、お風呂屋さんは遊園地と同じです。

浴槽は2つあり、向かって左が超熱いお風呂、右が普通のお風呂。
敷居は底の方で四角く貫通していて、潜水泳ぎして通り抜けられるんです。
これがまた楽しいんですね。
ただし、当時はカミナリ爺がいて、それをやっていると怒るんですよ(笑)。

また、浴槽はプラモデルの船の試運転場でもありました。
確か、潜水艦を潜水させていたら、カミナリ爺のあそこに
潜水艦のスクリューが当たって、顔を真っ赤にして怒られたことがあります(笑)。

浴槽から上がると、お尻に石鹸をいっぱい塗り付けて、タイルの床に座り
膝を曲げて浴槽の壁を思いっきり蹴るんです。
そうすると、結構な勢いで滑っていく、その距離を競うんです。
これがまた楽しい。
ただし、何回かやっているとお尻が擦り剝けて真っ赤になてしまうんです。

さて、一旦遊びを止めて洗い出すのですが、すすぎの時、熱いお湯や
冷たい水を流すと、下の方で洗っているカミナリ爺が「熱!」とか「ひゃっこい!」
とかで、また怒り出すんですよ。
カミナリ爺は、風呂用のいすを使わないで、地べたに座って洗っているんです。
もう~ 椅子に座れよ~(笑)。

いつもお風呂で遊び過ぎて、ほとんど体が熱さで真っ赤になって
脱衣場に出てきます。

さて、ここで待っているのが、肌色のフルーツ牛乳か黄金に透き通っている
りんごジュースです。
これが最高に美味いんです。今でもその味は憶えています。

ここで、一つ懺悔があります。
牛乳を飲むときはいつも定位置があるんです。
男湯と女湯の連絡ドアが番台の前にあり、ドアとカーテンで仕切られています。
小っちゃい子が時々そこを往復するんですね。
その時、ほんの一瞬女湯の脱衣場が見える時があるんです。
ただし、非常に微妙な最適位置でないと見えません。

小学校の何年生だったけな?
同じクラスの〇〇子ちゃんと目が合ってしまったことがありました。
もちろん〇〇子ちゃん、洋服は着ていましたよ(汗)。

みなさん、下町のお風呂屋さん、楽しそうでしょ。

その頃の下町の餓鬼んちょは、学校とは別にこのような場所で、
社会勉強を充分にして大きくなっていったのでした。

ただし、みんながみんな立派な人になったとはかぎりませんが(大笑)。

以上、小生にとっては、とてもたいせつな宝物のような思い出話でした。

その頃の下町の餓鬼んちょ小生はその頃のカミナリ爺の歳に
なりました。

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