「わたしは駅が好き。ドラマがありますもん。」
この言葉、小生の琴線に触れました。
これは、有名な小説家、エッセイスト、コピーライターのものではありません。
小生の中学校の同級生Mちゃんが、ツイッターに発した「つぶやき」なんです。
この「つぶやき」によって、小生のイマジネーションが大きく膨らみました。
そうなんです。
駅にはドラマがあります。
何で?
出会いと別れ、希望と失望、旅立ちと帰郷・・・・ 感動があるからです。
また、日頃の通勤や通学や生活など毎日日常で使う駅にも、
行き交う人々の喜怒哀楽などの様々なドラマがありますね。
小説、エッセイ、映画、テレビドラマ、歌、詩、絵画・・・・・で
多くの駅が舞台になり、我々に感動を与えてくれます。
代表作の一つ 「銀の鈴 ~東京駅で一番有名な待ち合わせ場所~」 をどうぞ!
『東京駅の数ある待ち合わせ場所の中で一番有名な所と言えば、何と言っても、銀の鈴です。
そこにいる人たちは、新潟・関西・九州・東北弁でそれぞれ人生を語っています。
その人たちの人生を想像すると、心の中で応援したくなるのです。
ベンチにはじっと黙って座っているお父さんと、娘のことを
ただただ心配で気づかうお母さんがいます。
娘さんは1階の売店から幕の内弁当とお父さんのためのワンカップ大関と
たぶん弟のための東京のお菓子を袋一杯に買ってきました。
娘さんはきっと東京にお嫁に来たのでしょう。
なぜ、この場に旦那さんがいないのか?
なぜ、娘さんは幸せそうでないのか?
新潟弁でお母さんが何か言っています。
それに対して娘さん、標準語で答えています。
なぜ、2人とも哀しそうなのでしょう?
だんだん、娘さんも、新潟弁になっていく。
お父さんは2人のやり取りを黙って聞いている。
そして時計を気にしています。
お母さん、泣いてはだめですよ。
新潟弁が切なくささやかれています。
私、新潟弁が分かるだけにとてもつらいです。
お父さん、ついに荷物を持って立ち上がりました。
まもなく、上越新幹線新潟行きの”とき”が出発します。
お母さんと娘さんはまだ立ち上がりません。
お父さんは少し歩いてから、そっと振り返りました。
お父さんの目からは今にも涙がこぼれそうでした。
それでもお父さんは黙っていました。
お父さんは娘さんを東京においてお母さんと新潟に帰るのですね。
まもなく、新潟行きの”とき”が発車致します。
銀の鈴が鳴っています。』
「わたしは駅が好き。ドラマがありますもん。」
今後、シリーズ化して語って参ります。
次回は、上野駅を語ります。
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