市役所はお休みです。しかし、大月のビジネスマンの朝はいつも通り、いや、いつも以上に早く始まりました。時計の針が午前4時を指す頃には、もう活動を開始しています。静寂に包まれた早朝の空気の中、パソコンに向かい、X(旧Twitter)への投稿、ブログの更新作業を進めます。特に日課となっていますのが、Xに搭載されたAI「Grok」を活用した最新AI情報の収集と要約です。めまぐるしく進化する技術の世界から、少しでも価値ある情報を取りこぼさないようにアンテナを張っています。
それらが一段落しますと、今度はメールやLINEのチェックです。仕事の連絡、友人からのメッセージ、様々な情報が飛び交うデジタルな世界と向き合う時間となります。午前6時、ようやく一息ついて新聞を広げます。紙のインクの匂いと、世界の動きを伝える文字を目で追いながら、ゆっくりと朝食をとります。この時間になって、ようやく頭も体も本格的に目覚めてくる感じです。
ですが、安息の時間は短いです。6時半からは再び活動を再開します。クラウドワークスでの仕事探しと応募、先日の公民館審議会の議事録作成、そして関係者へのLINEでの連絡。そうこうしていますうちに、以前、中学の同級生からの依頼で作成しました電子機器メーカーのホームページに関する修正依頼のメールが届きました。すぐさま返信し、打ち合わせの日程調整を行います。さらに、今月20日に迫りました小山田信茂公顕彰会の総会に向けた準備も進めなければなりません。公私にわたるタスクが、まるで寄せては返す波のように、次から次へと押し寄せます。本当に、やるべきことは尽きないものだと、ため息交じりに思います。大月のビジネスマン。
気がつけば午前9時半です。まだまだ手掛けたいこと、考えたいことは山積みなのですが、一度筆を(キーボードを打つ手を)止めて、今日のブログを書き進めることにしました。
実は、この慌ただしい午前中を乗り越えた後、今日は特別な予定が入っています。これから妻と共に、日野にある彼女の実家へと向かうことになっています。
理由は、現在、老人施設に入居されています義父の一時帰宅が許可されたからです。施設での生活も安定してはいるものの、義父にはずっと叶えたい願いがありました。それは、「自宅で、旨い刺身をつまみに、好きなお酒を飲むこと」です。そのささやかな、しかし本人にとっては切実な願いが、実に4ヶ月越しに叶う特別な日なのです。
午前11時、妻と車に乗り込み、大月を出発します。まずは義父が入居する施設へ迎えに上がります。久しぶりの我が家への帰還に、義父の表情も心なしか明るいように感じます。そのまま、なじみの床屋へ義父を送り届け、散髪してもらっている間に、私たちは近所の評判の魚屋とスーパーマーケットへ買い出しに走ります。主役はもちろん、義父が熱望した新鮮なお刺身です。そして、彼が好きだった銘柄のお酒も忘れずに準備しました。
準備万端整えて実家に戻り、午後2時半。待ちに待った「酒盛り」が、和やかに始まりました。
若い頃は、それこそ浴びるように飲んでいたという義父。さすがに90歳を超え、病も経験してからは、以前のようにたくさんは飲めなくなりました。それでも、久しぶりに帰った我が家で、好物の刺身を前に、お気に入りの酒を実に美味そうに、ゆっくりと味わうように杯を傾けます。その姿は、やはり根っからの「酒飲み」の風格を感じさせます。無理のない範囲で、しかし心から楽しんでいる様子がひしひしと伝わってきて、見ているこちらまで、胸がいっぱいになるような、温かく嬉しい気持ちになりました。大月のビジネスマン。
途中からは、次男も仕事終わりで駆けつけ、場はさらに賑やかさを増します。孫の顔を見て、義父の笑顔も一層深くなったようです。たわいもない会話、響き渡る笑い声。家族水入らずの時間です。やはり、どれだけ施設が快適であっても、気兼ねなく過ごせる自分の家で、好きなものに囲まれて飲むお酒が、一番美味しいのでしょう。義父の満足そうな横顔を見ながら、今日のこの時間がいかに尊いものであるかを、改めてかみしめていました。
楽しい時間はあっという間に過ぎるものです。気がつけば、夜も更けてきました。私は明日も仕事がありますため、一足先に電車で大月へと戻ることにしました。大月のビジネスマン。 妻は、今晩はこちらに泊まり、明日、義父を施設へ送り届けるまで付き添う予定です。

一人、帰りの電車に揺られます。窓の外には、家々の窓に灯る明かりが流れていきます。一つ一つの窓の向こうには、それぞれの家族の営みがあり、様々な人生の物語が紡がれているのでしょう。今日の、義父のあの嬉しそうな笑顔を思い出します。久しぶりの我が家で酌み交わしたお酒の味を、きっと噛みしめているでしょうか。
夜の車窓を眺めながら、柄にもなく、何やら深く物思いにふけってしまいました。束の間の休息と、心温まる家族のひととき。その余韻を胸に、再び日常へと戻っていく 大月のビジネスマン なのでした。窓の灯りが、やけに温かく、そして少しだけ切なく感じられた夜でした。
◆お願い (お手数お掛けします) ブログを読まれた方は下記2つのボタンを順番にクリックをお願いします。 クリックしてアクセスするだけで点数が入り(投票され)順位が上がります。 アクセス後は何もせず、本ブログに戻ってきてください。