「人は人、自分は自分」と小生の母親はいつも言っておりました。

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と心理学者のアドラーは
言っています。

お医者さんや看護師さんが患者さんに実施した最後の最後のインタビュー
「人生で後悔していること」は何でしょうか・・・? 
答えとして必ず言われた中の一つが、「他人がどう思うか気にしなければよかったこと」
だそうです。

つまり、人それぞれ多くの悩みを抱えとしますが、その中で一番大きな要因として
対人関係それも他人との比較だと小生は思っています。

特に他人との比較をして、自分が劣っていると劣等感を持ってしまう。
場合によっては、その人を憎悪しまうなんてこともあります。

今まで何十年とこのことについて百冊近い本を読んだし、いろいろなアプローチを
して原因を解析してきました。

その時その時は自分で納得するのですが、しばらくたつとまた同じことで悩んでいます。

つまり、自分の心に刺さっていないのですね。

そんな中で、何かのお告げで突然閃いて、その原因を図式化して解析すべく、
手が動き始めました。

下記を御覧下さい。

グラフの上半分は自分(小生)が感じている長所で、色分けはその種類です。
(例えば、お金、地位、人格、所有物、家族・・・)

グラフの下半分は自分(小生)が感じている短所で、色分けはその種類です。
(例えば、気が小さい、いじわる、人付き合いが悪い・・・)

先ず、自分とAさん比較。
Aさんは全てにおいて自分より長所が優れています。
逆に自分にない大きな短所(黄色)を持っています。
自分はAさんの長所しか見ておらず、全ての点で劣等感を持ってしまいます。
短所は全く見ません。

次に、自分とBさん比較。
自分よりBさんは長所の種類が少ないのですが、ただ一点のみ少し優れている
長所だけを見て劣等感を感じてしまいます。
Bさんの致命傷的な短所(緑色)は見ません。

自分とCさんと比較。
Cさんは正直、とりえのないつまらない性格ですが、たまたま自分より長所が
優れており、やはり劣等感を持ってしまいます。

自分とDさんと比較。
Dさんは自分とほとんど同じ長所短所ですが、たまたま長所の一部が
優れているために、劣等感を持ってしまいます。

それでは、以上をまとめます。

先ず、自分は他人の長所全てを比較します。
そして一つでも、その長所が若干でも劣っていると劣等感を持ってしまいます。
相手がどんなな短所を持っていても、あまり気にしません。

ほとんどの人は自分より何かしらの長所が優れているものを持っています。
よって、自分はほとんど全ての人に劣等感を持ってしまうのです。

これでは、いつまでたっても悩みは消えませんね。

1つの解決策として、人と比較する場合、一つの長所を観るのではなくて
短所を含めて全体を観る必要があると思うのです。

ここで優越感を持つのは得策で張りませんが、自分を納得させることは
良いことだと思います。

「人は人、自分は自分」と割り切れれば一番良いのですが
たぶんそれは無理だと思います。

よって、今回示したグラフをいつも頭に描いて対応することを提案します。

世界中で、自分と全く同じ 人間はいません。

 

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