小生の机の上に”古甲州道”の本が置いてあります。
中を恐々覗いてみると何やら地図と写真。
とってもおもしろそうです。
そういえば、先週地元居酒屋”いなだ屋”へ言った時、マスターと
意気投合して、小生が以前実施した甲州街道徒歩の旅の話を
自慢気に話していたような気がします。
その時、次はこれですね、とこの本を貸してくれた様な?
『生活道であった「古甲州道」、路傍に時代を越えて佇んでいる石仏を
見つけた時、「癒し」という言葉の意味がわかる。
石仏の素朴さが古の人々と私たちの心を結ぶ糸となっている。
その糸を通して、古の知恵を教えられる。
私たちから見れば合理的とは言えない道筋、 すなわち、点と点を
距離が短くなるように直線で結ぶのではなくあえて、遠回りに、峠を越え、
尾根筋につけられている。
洪水・崩落などの自然災害からの逃避手段なのである。
現代の私たちが忘れた、そして学ぶべき先達の人から伝承されてきた
知恵なのである。』
古(いにしえ)の道 古甲州道 ロマンが漂いますね。
コースを調べてみると
府中→多摩川の渡し→日野→小宮→滝山→戸吹→根小屋→御前石→
高尾→戸倉→荷田子→檜原本郷→時坂→浅間峠→浅間尾根→数馬→
鞘口峠→ふるさと村→金風呂→白沢→田元→牛の寝通り→石丸峠→
大菩薩峠→裂石→小田原→萩原→粟生→塩山→山梨→地蔵の渡し→
春日居→石和→酒折→甲府
高尾、浅間尾根、牛の寝通り、正丸峠、大菩薩峠、裂石 これはもう登山ですね。
このルートは、たぶん武田信玄の娘・松姫様が甲府から八王子に
逃げ延びた時のルートだったと思います。
草鞋を履いて軽装で、女の家来数人と夜通し歩いたことを考えると
昔の人の強さに、改めて頭が下がります。
天の声が聞こえます。「折乃笠、歩いてみたら?」
折乃笠が答えます。「さすがに今回は御勘弁を。」
別の折乃笠の目が輝き始めました。
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