甘いものが食べたくなる、海が見たくなる、
友人と飲みたくなる、日光に当たりたくなる・・・

ふとした時に無性に何かをしたくなる時ってありませんか?

一方、感性が何かしたくなる時もあるんですよね。

例えば、坐禅がしたくなる、美しい音楽が聴きたくなる、
難しい哲学書が読みたくなる。

そして、相田みつをに会いたくなる。

小生、昔は相田みつを一色で、部屋机の上には
相田みつをの詩がいつでも見られる様に飾ってありました。

また、東京丸ノ内にある相田みつを美術館を何度も訪れて、
その度にじっくり作品を一点一点噛みしめていました。

相田みつをは詩人・書家であり、平易な詩を独特の書体で書いた
作品で知られています。

皆さんも、何かしらで御存じだと思います。

実は最近、無意識のうちに相田みつをの詩を机の上に置くようになりました。

小生の頭の中は今、超デジタルなのでそれを緩和するかのようにです。

最も好きな詩を紹介ます。

『道

長い人生にはなあ
どんなに避けようとしても
どうしても通らなければならぬ道というものがあるんだな

そんなときはその道をだまって歩くことだな
愚痴や弱音を吐かないでな

黙って歩くんだよ
ただ黙って
涙なんか見せちゃダメだぜ

そしてなあ
その時なんだよ
人間としての
いのちの根が
ふかくなるのは』

皆さん、沁みませんか?

さて、ここで終わったのが昔の小生のブログですが、今はそれを
更に深く表現して皆様により感動していただくのが最近のブログの
やり方です。

詩を短い小説にしました。

『黄昏の道

古稀を過ぎた小説家、山岡健一郎は、書斎の窓から夕焼けを見つめていた。燃えるような赤色が、老いた肌に深い皺を刻むように、彼の心を染め上げていく。

長い間、第一線で活躍してきた健一郎も、ついに筆を置く時が来た。出版社からは惜しまれる声もあったが、彼は静かに頷き、感謝の言葉を述べた。

「長い人生にはなあ、どんなに避けようとしても、どうしても通らなければならぬ道というものがあるんだな」

かつて恩師から贈られた詩の一節が、健一郎の脳裏に浮かぶ。定年という道。それは、避けようのない人生の岐路だった。

現役時代、健一郎は常に時間に追われていた。締め切りに追われ、読者の期待に応えようと、寝る間も惜しんで執筆に励んだ。取材旅行で世界中を飛び回り、様々な人と出会い、多くの経験を積んだ。それは充実した日々だった。しかし、心のどこかで、常に焦燥感に駆られていたのも事実だった。

「そんなときはその道をだまって歩くことだな。愚痴や弱音を吐かないでな」

恩師の言葉通り、健一郎は定年を迎え、静かにその道を歩き始めた。執筆活動から解放された彼は、これまでできなかったことに挑戦しようと決意した。

まずは、長年放置していた庭の手入れから始めた。土を耕し、花を植え、鳥のさえずりに耳を傾ける。自然と触れ合うことで、心は穏やかになり、新たな喜びを見出すことができた。

次に、地域のボランティア活動に参加した。子供たちに読み聞かせをしたり、高齢者の話し相手になったり。人との触れ合いを通して、社会との繋がりを実感し、自分の存在意義を再確認することができた。

「黙って歩くんだよ。ただ黙って。涙なんか見せちゃダメだぜ」

時には、不安や孤独に襲われることもあった。しかし、そんな時は恩師の言葉を思い出し、涙をこらえて前を向いた。

そして、ある日、健一郎は図書館でボランティアをしている時に、一人の少年と出会った。少年は、健一郎の書いた小説の大ファンだった。

「先生の本を読んで、僕は作家になりたいと思いました!」

少年の輝く瞳を見て、健一郎の胸は熱くなった。自分の作品が、誰かの心に届き、夢を与えている。その事実に、深い感動を覚えた。

「そしてなあ、その時なんだよ。人間としての、いのちの根が、ふかくなるのは」

健一郎は、定年という道を歩む中で、新たな夢と希望を見出した。それは、これまでの人生で培ってきた経験や知識を、次世代に伝えること。そして、これからも、人々の心を動かす物語を書き続けること。

夕焼けは、燃えるような赤色から、静かな紫色へと変化していく。健一郎は、穏やかな表情で、明日への希望に満ちた夜空を見上げていた。

彼の心には、恩師の詩が、静かに響き渡っていた。』

自分で作って自分で感動しています。

黙って歩くんだよ
ただ黙って
涙なんか見せちゃダメだぜ

そしてなあ
その時なんだよ
人間としての
いのちの根が
ふかくなるのは

心の中で、大きな銀の鈴が鳴っています。

 

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