赤字が続く地方鉄道のあり方を議論してきた国の検討会は、
JRの場合、1日に平均何人を運んだかを示す「輸送密度」が
1000人未満の区間などを対象に、バスなどへの転換も含め、
協議を進めるべきとする提言をまとめました。

年々少子高齢化が進み、特に地方では物凄いスピードで
進んでいます。

そんな中、小生が特に切ないと思うのは、人間味のある、
それぞれの地方色が感じられる鉄道のローカル線が
年々廃止されていくことです。

旅好きの小生は、ローカル線が大好きで好んで乗っていました。
特に学生時代は、東北、関東、中部、関西、山陽山陰、四国、九州。

それぞれの鉄道から歴史、文化などが感じられますが、特に小生が
好きなのは車内での地元の人達の会話を聴くことです。

お国訛りで半分以上わからないのですが、何かホットするものが
あるんですよね。

じっくり聞いていると、話している方々から
「あんちゃん、みかん食うけ?」
「どっから来なさったのすけ?」
「こっちさ来て、いっしょに飲まんかい?」

古い鄙びた車両の中でも、なんだか温もりが感じられます。

小生、北海道だけはローカルに乗ったことが無いのですが、
今でも忘れられない会話があります。

「そったらこと、おめえ・・・おとうは、おめえが死んだときも、
 ホームの雪はねてただぞ。
 この机で、日報書いてただぞ。本日、異常なしって。」
 「そりゃおとうさん、ポッポヤだもん。仕方ないしょ。
 そったらこと、あたしなあんともおもってないよ」
乙松は天井を見上げ、たまらず涙をこぼした。

浅田次郎の小説 鉄道員(ぽっぽや)の最後のシーンです。

物語は娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた・・・と
いう物語です。

高倉健が主役で演じた映画は涙なしでは見られませんでした。

北海道の無骨でまじめなお人柄の感じられるとても心あたたまる物語です。

この中で、面白いことがいわれていました

『多くの赤字路線を抱え、はなから困難な経営を強いられたJR北海道は、
 縁起をかつぐというよりむしろ祈りをこめて、「金を失う」と書く「鉄」の字を
 「金矢」となっているという』。

北海道のローカル線は増々廃止されていきます。

『「ゆっこ(雪子)か?」という問いかけに、その少女、佐藤雪子は笑って答えた。
 死んだ娘の雪子が幽霊となって、17年で成長していく姿を見せに現れたのだ。
 人形もやはり、かつて乙松が買ってあげた人形に間違いなかった。
 強く抱きしめる乙松に、雪子は微笑んで抱き返す。
 やがて雪子は乙松を残して静かに消えた。
 日誌には「異常なし」の文字だけがつづられていた。
 翌日の駅のホームには、冷たくなった乙松の亡骸が雪に埋もれていたのを
 ラッセル車の乗員が発見するのだった。』

ローカル路線廃止の話を聞くと、この鉄道員(ぽっぽや)の最後のシーンを
思い出してしまいます。

切ない 赤字路線廃止物語。

  

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