浅利地区で大変お世話になりました、今は天国におられる長老様、そして親しくしていただいたおば様方へ。
折乃笠でございます。
小生がこの浅利の地にご縁をいただき、移り住んでから早や33年の月日が流れました。右も左もわからぬ若輩者だった我々家族を、皆様が本当に温かく迎え入れ、様々に気遣い、助けてくださったおかげで、今日までこの素晴らしい浅利の地で暮らすことができております。感謝でございます。
さて、先日は、浅利の会の皆さんと一緒に、東京への日帰り旅行へ参加してまいりましたので、ご報告させていただきます。令和7年5月15日のことでございました。
当日は朝7時に地区を出発し、総勢20名、宝観光さんのバスに揺られて、和やかな雰囲気で東京へと向かいました。道中、車内では役員の方から、昨今の自然災害の状況を踏まえ、「自助・共助・協働」の精神が如何に大切かというお話があり、皆様が生前よく口にされていた「地域での支え合い」の重要性を改めて胸に刻んだ次第です。
午前中は、築地本願寺と、隣接する東京都慰霊堂・復興記念館を訪れました。慰霊堂や記念館では、関東大震災や戦災といった悲しい出来事の歴史と、そこから力強く復興を遂げた人々の歩みを学びました。皆様がご経験された戦中戦後のご苦労や、地域を守り育ててこられたご尽力を思いますと、防災への備えと、いざという時の地域での助け合いがいかに大切かを痛感し、身の引き締まる思いがいたしました。特に、私ども皆様から受け継いだこの地域をどう守っていくか、真剣に考える良い機会となりました。その後、壮麗な築地本願寺も参拝し、皆の心の安寧を祈念いたしました。
お昼は、築地本願寺の境内で美味しい日本料理をいただきながら、参加者同士、話に花が咲きました。こうした和やかな時間は、皆様が大切に育んでこられた「浅利の輪」そのものだと感じ入りました。
午後はがらりと趣向を変え、三菱ビル前からスカイバス東京に乗り、都内観光を楽しみました。東京タワーやお台場など、名所を巡るオープンバスからの眺めは素晴らしく、皆、童心に返ったように歓声をあげておりました。午前中の学びとはまた違う、心躍るひとときでございました。
夕方には無事浅利へ戻り、参加者一同、大変中身の濃い、思い出深い一日を過ごすことができました。
今回の旅行は、「防災意識の高揚」という大切な目的もございましたが、何よりも浅利の会の皆さんと共に笑い、語り合う中で、皆様が築き上げてくださったこの地域の温かい絆を改めて感じることができた、素晴らしい機会でございました。
天国の皆様、どうかこれからも私たち浅利の地をお見守りください。皆様からいただいたご恩に報いるためにも、この地域を大切にし、住民同士助け合いながら、元気に暮らして参りたいと存じます。
実は本日、浅利地区では道路の清掃活動がございまして、汗を流した後には浅利分館の軒下でささやかな反省会が開かれました。残念なことに、最後まで残って飲んでいたのは僅か四人となってしまいましたが、その時ふと、昔皆様方と日が暮れるまで和気あいあいと語り合い、杯を酌み交わした賑やかな頃のことが思い出され、懐かしさに胸が熱くなった次第でございます。
また折に触れ、浅利の地での出来事や、皆の元気な様子をご報告できますことを願っております。皆様への感謝の気持ちは、今も変わらず胸にございます。
更に申し上げますと、ただ今、昼過ぎの15時40分。小生、先程までうたた寝をしておりまして、目覚めたところで、今は亡き皆様を偲びつつ、いささか感傷的な気持ちでこの手紙を綴っておるのでございます。










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