皆さん、「情けは人のためならず」とはどのような意味か御存じですか?

実は小生の解釈はずっと以下だと思ってました。
「人にたやすく情けを掛けることはその人のためにならない。
 その人が自分の力で充分努力して道が見えて来た時に
 はじめて手を差しのべてあげることが本当の情けである。」

が、本当は
「人に対して情けを掛けておけば,巡り巡って自分に良い報いが返ってくる」
という意味の言葉でした。
もう、小生赤面ものですね。

確かに「情けは人のためにならず」だったら小生の解釈でも良いのかも
しれません。

何故、このような話をするかと言うと、人間学月刊誌”致知”7月号の中に
以下の様な記事がありました。

『20世紀最大の知識人といわれ現在も活躍する仏経済学者のジャツク・アタリ氏は
 今回のコロナ危機を受け、改めて利他主義への転換を広く呼び掛けています。
 彼は「深刻な危機に直面したいまこそ”他者のために生きる”という人間の本質に
 立ち返らねばならない。協力は競争よりも価値かあり、人類は一つであることを
 理解すべきだ。利他主義という理想への転換こそが人類サバイバルのカギである」
 といいます。
 そして、このコロナ危機は新しい世界かつくられていく変革のチャンスであると
 いうのです。』

ここで、利他主義という禅や人間学に出てくる人間臭い(言い過ぎかもしれません)
考えた方が20世紀最大の知識人の仏経済学者から出て来たことにびっくり
しているのと同時にたいへんうれしく思えました。

このことが まさしく「情けは人のためならず」 なんですね。

自己中心的で自分の利益しか考えない、そのために人を蹴落す様な人が多い今の
世の中で”利他主義””情け”ということが新しい世界をつくるとはほんとうれしいですね。

これからは、我々一人一人がそれを自分の心情とし、具体的に推進していくことが
大事だと思います。

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