小生、大相撲は大好きで、場所中は実況中継を観たり、毎日ニュースで
勝敗をチェックしたりしています。

特に18日(日)の千秋楽の結びの一番は、テレビにくぎ付でした。

横綱白鳳、大関照ノ富士共、14勝0敗。

仕切りは、両者の長時間による睨み合いで凄いことに。

そして、いよいよ立ち会い。

白鵬は土俵に軽くつけた左手の手のひらを無造作に照ノ富士の顔面に
突き出して意表を突くと、次の瞬間には右の顔面エルボー。
フェイントからの強烈なヒジ打ちを顔面に食らわせると、大関の体が
グラリと揺らいだ。
それでも立て直す照ノ富士に対し、今度は張り手。
負けじと応酬してくる隙をついてまわしを掴み、最後は強引な小手投げで
照ノ富士を破りました。

ここで、小生とても不愉快になり直ぐにテレビのスイッチを切りました。
フェイントからの顔面エルボーなどはそもそも相撲ではない。
あまりにも、横綱としてあるまじき品位のない手口に怒り爆発です。

しかし、照ノ富士は、取組後のインタビューで、
「今の自分にできることだけやりました。自分が弱かっただけ。
この悔しさを来場所につなげたい。」

と悔しさをにじませたといいます。

小生は、”照ノ富士は白鵬に勝負には負けたけれど、相撲道では勝った”
と思いました。

改めて、照ノ富士のその精神力の強さと謙虚さに、
絶賛の拍手を送りたいと思います。

思えば、照ノ富士は3年半前にけがで大関から陥落。
その後は病気も重なり2年半前には序二段まで番付を落としました。
しかしそこから勝ち越しを続ける快進撃で、去年7月、
幕内に復帰した場所で優勝。
その後も三役で好成績を続けて大関復帰を決めたのです。

言葉で経緯を説明するのは簡単ですが、大相撲は番付が全て。
一枚違えば待遇も違う。
それが大関という地位から序二段迄陥落は天と地程の違いがあると思います。

体の面で怪我や病気は辛かったと思いますが、待遇が
大きく変わったことは精神的に本当に辛かったと思います。

だからこそ、今回、伝統の相撲道を貫いたのだと思います。

どうか照ノ富士関には、無敵の大横綱になってもらいたいと思います。

もう一度、照ノ富士関に、絶賛の拍手を送りたい。

◆ホームページにお戻りの方が下記をクリックして下さい。
 http://orinokasa.com/index.html

◆御意見をいただける方は下記 Commentをクリックして下さい。