本件は、今から約3年前に約1年間かけて考察し記したものです。

日頃の小生は、人の情に流されやすく、なかなかクール&ドライになれないので、
ここでは敢えて、科学だけに基づいた冷徹な研究者として論じています。

かなり、偏った考え方ですが、是非お読みください。

1.背景と目的
折乃笠は何年をも通じて、「人間らしく生きるためには」を追及するために、
自らの心・体・頭を鍛えるべく各種の修行を実施し、あらゆる面から考えてきた。

現時点での到達点は以下である。
『人間らしく生きるための目的は「幸せ」になること。
「幸せ」は自分の「心」が決める。
よって我々は「人間」であることを自覚し、
「心」を常に向上させれば、
より人間らしく生きることができると思う。』

「心」はどこにあるのだろう?
「心」は何でできているのだろう?
思いはどう発生するのか?

「心」の科学的真理が解明できれば、人が「幸せ」になる方法がより深くわかり、
人はもっと「幸せ」になれるのではないだろうか?
もっと人間らしく生きられるのではないだろうか?

2.本題のアプローチ方法
今までの「心」のイメージに更に
1)自らの心・体・頭を鍛えるべく各種の修行から考察。
2)多くの書籍やインターネットの文献を読み考察。
3)講演会に参加し考察。
上記を総合的に考察し、一人称で表現する。

3.結論 
科学的に「心」とは何か
「心」は脳の中にあり、原子・分子の集合体である。
よって、「心」は科学的に決まった動きしかしない。
幸せの法則は本来ありえない。
それは幻の考えの行動である。

4.考察内容
現代科学では、人の「心」は奥深く、いまだもって濃い霧に包まれているという。
まだまだその真理をとらえきれていないという。
折乃笠の考えは以下である。
「心」は魂であり、脳とは別に魂があると考える人もいるが、それは非科学的である。
また、科学で解明できないものをサムシング・グレートという神秘的な
ブラックボックス化するのもおかしい。
137億年前にビッグバンによって宇宙が誕生し、原子・分子が誕生した時点で、
エネルギ保存の法則により全ての原子・分子は137億年前から科学的に
決まった動きしかしない。
「心」は脳が作っている。
宇宙にある原子・分子のほんの一部が自分の体になり、更にその一部が脳となり、
「心」となっている。
よって、「心」は科学的に決まった動きしかしない。
137億年前から既に動きは決まっていたのである。
本来、幸せの法則は本来ありえない。
それは幻の考え行動である。
ここで、2つの学説を紹介する
慶応義塾大学の前野教授は受動意識仮説を提唱している。
『心は幻想、あるいは錯覚だ。心は本当はない。しかし私たちはあるように感じている。』
ヘブライ大学のユヴァル・ノア・ハラリ教授は著書ホモ・デウスの中で提唱している。
『これから先、テクノロジーによって人間の心が作り直せるようになると、
ホモ・サピエンスは消え去り、人間の歴史は終焉を迎え、完全に新しい種類のプロセスか始まるが、
それはあなたや私のような人間には理解できない。』
更に折乃笠は考える。
別の言い方をすると、人間は原子・分子でできている機械に過ぎない。
将来、AIが人間の心を解明し支配しても、それは人間という機械とAIという
機械の原子・分子間の話であって137億年前に既に決まっていたストーリに過ぎない。
この世に偶然はなく、全て原子・分子単位の科学的変化に過ぎない。

5.今後の進め方
宗教家の鈴木大拙は著書禅学入門で提唱している。
『禅は人の精神である』
本音を言えば、折乃笠の様な専門の学者ではない者は、「心」の科学的真理が解明できなくても、
「幸せ」であれば良いのでないか。
解明に時間を費やすよりも、その時間で禅の修行をする、幸福学を学ぶ、人間学を学び、
総合的に良い方向になる様に実践した方が良いのではないか。
否!
自分が人間である以上、ありとあらゆる方向から
人はもっと「幸せ」になれるのではないだろうか?
もっと人間らしく生きられるのではないだろうか?
を考え続ける必要があると思う。
今回の科学的に「心」とは何かの考察はまだまだ狭く薄いが、
折乃笠にとって無駄ではなかった。
将来AIが人間の心を解明し支配するという予測は非常に興味がある。
これから先も、本件について、調査、考え続けていく。

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