地方の歴史は「過去の思い出」ではなく、まちの明日を動かす燃料になる!

4月20日に開かれた小山田信茂公顕彰会主催の歴史家井手窪剛さんの講演は、そう力強く訴えかけました。

井手窪さんは「史料と実踏でたのしむ郡内の史跡」と題し、足で歩き、古文書を読み、他地域と比べる“三位一体”の方法こそが郡内の魅力を掘り起こす鍵だと語ります。

少子高齢化や産業停滞で“無関心”が広がる地方こそ、歴史の物語が人を呼び込み、誇りを取り戻す起爆剤になる

小生とても感銘を受けましたので、この提言について地元歴史研究グループ「浅利を知る会」に適応したらよいかを解析してみました。

講演の骨子は三点。「実踏」で現地の風を感じ、「史料分析」で仮説を磨き、「多地域比較」で自地域の個性を際立たせること。史跡は観光スポット以上の価値を秘め、歩いて調べて比べることで新しい産業や学びの種が芽吹く、と井手窪さんは結論づけます。​​

では浅利を知る会は、これをどう行動に移すか。

【六つの一歩】

① ストーリーツアーで「歩く歴史教室」をつくる
年に数回、浅利氏ゆかりの史跡を巡る少人数ツアーを実施します。参加者はガイドが語る逸話を聞きながら現地を歩き、スマホのAR機能で昔の絵図や城郭図を現在の景観に重ねて体感。石垣の高さや湧水の位置など、文字だけでは伝わらない“空気感”を共有することで、史跡が「ただの遺跡」から「自分の物語」に変わります。終了後は近くのカフェでミニ交流会を開き、気づきや疑問を語り合う場を用意します。

② 歴史×産業コラボで語れる土産を生む
ツアーで得たエピソードを商品企画に直結させます。たとえば浅利氏の家紋をモダンにあしらったクラフトビール、浅利与一地蔵尊の平和祈念メッセージを刻んだ御守りや手ぬぐいなど、ストーリー込みで買いたくなる“語れる土産”を地元事業者と共同開発。売上の一部を史跡保全に充てる仕組みを明示し、購入が地域貢献につながる循環を作ります。

③ デジタルアーカイブとSNSで若年層とつながる
古文書・古地図・絵図面を高精細スキャンし、閲覧フリーのウェブアーカイブを構築。加えてTikTokやInstagramでは「60秒でわかる浅利」「紙1枚で読む郡内一揆」といった短尺動画を定期配信します。紙の資料に触れたことがない世代へ“入り口”を提供し、そこから深掘りできるようアーカイブへ誘導。SNS運営は地元高校・大学のボランティアチームと協働し、実践型の学びの場にします。

④ 郡内横断ネットワークで広域回遊を創出
都留・大月・富士吉田など、同じ郡内エリアの団体と連携し「甲斐東部史跡連合」を設立。年1回の合同シンポジウムで研究成果やツアー事例を共有し、季節ごとのスタンプラリーや御城印ラリーを共同開催します。訪問者は複数の市町村を巡るため滞在時間が伸び、宿泊・飲食を含む観光消費が拡大。各団体は広域広報の相乗効果を得られます。

⑤ 学校連携プログラムで次世代の“語り部”を育てる
小中学生向けに「郡内探検ワークシート」を配布し、授業や総合学習の時間に活用してもらいます。さらに郷土史クラブや社会科研究部と協力し、史跡発掘体験・石碑拓本体験など“手を動かす学び”を提供。子どもが家族に語ることで家庭内に地域史が広がり、保護者世代の関心も喚起されます。

⑥ ファンコミュニティとクラウドファンディングで持続可能な支援基盤を確保
オンラインサロン「浅利ラボ」を開設し、史跡の最新調査報告や限定ツアーを共有。会員は月額500円ほどのサブスク方式とし、運営資金の安定化を図ります。大きな修復や整備が必要な際は、ストーリー動画と3D模型を使ってクラウドファンディングを実施。資金集めに留まらず、全国に“浅利応援団”を増やし続けることが目的です。

歩く、調べる、つなげる――この三拍子を回し続ければ、小さな集落も輝きを取り戻せます。講演の締めくくりで井手窪さんは「史跡には単なる観光資源で終わらない意義がある」と強調しました。​​

今こそ一歩を踏み出し、浅利の歴史をまちの未来へと転換させましょう。

 

ブロトピ:人生応援ブログ 毎日ブログを更新しています

ブロトピ:ブログ更新しました

 

◆お願い (お手数お掛けします)                                               ブログを読まれた方は下記2つのボタンを順番にクリックをお願いします。                      クリックしてアクセスするだけで点数が入り(投票され)順位が上がります。                       アクセス後は何もせず、本ブログに戻ってきてください。

にほんブログ村 その他生活ブログ 人生相談へ
にほんブログ村


セルフコントロールランキング