遂に、ChatGPTがAmazonに殴り込み?

ChatGPTのショッピング機能は、2025年4月28日にOpenAIが発表した新機能で、ユーザーがChatGPTを通じて商品を検索、比較、購入できるようにするものです。

やってみましたので画面をご覧ください。

◆プロンプト
15万円ぐらいの50インチのテレビが購入したい。紹介してください。

◆画面 ChatGPT 4.0(無料版でOK)

1.機能

この機能は、ChatGPTのWeb検索機能の拡張として導入され、以下の特徴を持っています:

➀自然言語での検索:ユーザーは「200ドル以下のエスプレッソマシン」など、会話形式で具体的なニーズを伝えると、ChatGPTが適切な商品を提案。

②ビジュアル表示:商品は画像付きのカード形式で表示され、価格、レビュー、詳細情報が含まれ、購入リンクも提供される。

➂広告なしのオーガニック結果:商品の選定は独立して行われ、広告やスポンサーによる影響を受けない。情報は第三者の構造化メタデータ(価格、レビューなど)や、WiredやRedditなどの信頼できるソースから収集。

④パーソナライズ機能:ユーザーの好みや過去の履歴(Memory機能)を活用し、個別に最適化された提案を行う。

⑤全ユーザー向け展開:無料版、Plus、Proプラン、さらにはログインしていないユーザーも利用可能で、グローバルに数日かけて展開。

⑥事業者向け施策:OpenAIは、販売者が商品フィードを直接提供できる仕組みを検討中で、正確で最新の商品情報を掲載するための申請フォームを用意。

超簡単、スゲー便利!

この機能は、GoogleショッピングやAmazonのような既存のECプラットフォームに対抗するもので、ユーザーにとってシームレスで信頼性の高いショッピング体験を目指しています。

2.業界に与える影響

ChatGPTのショッピング機能は、EC業界、検索エンジン市場、アフィリエイト業界などに大きな影響を与える可能性があります。以下に主要な影響を整理します:

  1. EC業界への影響
    新たな販売チャネル:ChatGPTは購買意欲の高いユーザーに直接リーチできるプラットフォームとなり、小売業者にとって新たな販売機会を提供。特に、モール横断型の情報提供により、Amazonや楽天だけでなく中小ECサイトも露出が増える可能性がある。

顧客体験の向上:自然言語処理によるパーソナライズされた商品提案は、ユーザーの「買い物疲れ」を軽減。迅速な比較やレビュー統合により、購入プロセスの効率化が期待される。

Shopifyとの提携の可能性:OpenAIとShopifyの提携による「Buy Now」機能の噂があり、ChatGPT内で決済まで完結する仕組みが実現すれば、EC事業者の負担が減り、ユーザーの利便性がさらに向上する。

  1. 検索エンジン市場への挑戦
    Googleとの競争激化:ChatGPTの広告なし、オーガニックな検索結果は、広告依存のGoogleショッピングに対する対抗軸となる。ユーザー中心の体験を重視する姿勢は、Googleの検索シェアを脅かす可能性がある。

新たな検索パラダイム:過去1週間で10億回以上のWeb検索が行われた実績から、ChatGPTは検索エンジンとしての地位を確立しつつある。会話型検索は、特に技術に不慣れなユーザーにとって使いやすく、市場のゲームチェンジャーとなり得る。

  1. アフィリエイト業界への影響
    比較サイトの脅威:ChatGPTが最適な商品を直接提案することで、比較サイトやレビューサイトの役割が代替される可能性がある。一部のX投稿では、「最強の比較サイト」「アフィリエイトの破壊」との声も上がっており、従来のアフィリエイトモデルに変革を迫る。

収益モデルの模索:OpenAIは現時点でアフィリエイト収入を得ていないが、将来的にリンク経由の紹介手数料を導入する可能性がある。CEOサム・アルトマン氏は「上品な収益化」を検討中と述べており、2029年までに1250億ドルの収益目標達成に向けた戦略の一環となるかもしれない。

  1. レビューサイトやメディアへの影響
    競争の激化:ChatGPTは、WiredやCNETなどのレビューサイトやRedditのユーザー生成コンテンツを引用して商品を推薦。これにより、レビューを提供するメディアとの競争が強まる。一方で、引用されるメディアはトラフィック増加の恩恵を受ける可能性もある。

コンテンツの信頼性:複数の情報源を統合し、引用をハイライトする機能により、ユーザーは情報の正確性を検証しやすくなる。これにより、低品質なレビューサイトの影響力が低下する可能性がある。

  1. 消費者行動の変化
    購買プロセスの簡略化:ChatGPTが「執事」のようにユーザーのニーズを理解し、最適な商品を提案することで、検索から購入までの時間が短縮。サクラレビューや操作された検索順位を回避できる点も、消費者にとって魅力的。

パーソナライズの進化:Memory機能による好みの記憶や、ユーザーがレビューソースの優先順位を指定できる機能は、個別最適化された購買体験を強化。これにより、消費者のブランドロイヤルティやECプラットフォームへの依存度が変わる可能性がある。

  1. 競合他社への影響
    PerplexityやGoogleの動向:競合のPerplexityは既に「Buy with Pro」を提供しており、GoogleもAIによるレビュー要約を導入中。ChatGPTのショッピング機能は、これらの競合に対する圧力を高め、業界全体のAI活用を加速させる。

Amazonへの影響:ChatGPTがモール横断型の提案を行うことで、Amazonの検索操作やサクラレビュー問題を回避するユーザーが増える可能性がある。ただし、Amazonは依然として決済や物流の強みを持つため、直接的な脅威は限定的かもしれない。

課題と今後の展望
課題:機能は実験段階であり、動作の一貫性やユーザー制御(例:ショッピング機能をオフにするオプション)の欠如が指摘されている。また、価格情報の最新性や商品フィードの正確性を維持するためのパートナーシップの詳細は不明。

展望:販売者向けの商品フィード提供やアフィリエイト収益モデルの導入により、OpenAIの収益源が多様化する可能性がある。また、Shopifyとの連携が進めば、EC業界の構造自体が変わる「革命」が現実となるかもしれない。

結論
ChatGPTのショッピング機能は、ユーザーにとって直感的で信頼性の高い購買体験を提供し、EC業界に新たな販売チャネルと競争をもたらします。特に、広告なしのオーガニック検索やパーソナライズ機能は、Googleやアフィリエイトサイトに対する強力な対抗策となり、消費者行動や業界構造に変革を促すでしょう。一方で、機能の成熟度や収益モデルの確立が今後の普及のカギを握ります。

我々ユーザーにとってみれば、どんどん競合して良いものを提供してもらいたいですね。

 

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