今般、民間会社SpaceXの有人宇宙船クルードラゴンは、
国際宇宙ステーションとのドッキングに成功しました。

SpaceX社の共同設立者およびCEOのイーロン・マスクは、
これは始まりに過ぎない、最終的には火星を目指すと言っています。

その根底には、彼はとんでもないことを考えているのです。
小生、そのことをつい最近知り、びっくり鳥肌が立ちました。
情報は書籍”クオリアと人工意識 茂木健一郎著”と
インターネットからです。

イーロンーマスクがSpaceXで火星を目指そうとしているのは、
人類の地球上での絶滅の可能性を見越して、人口を分散させる
ためだというのです。

その根拠は以下です。
イタリアの物理学者のエンリコ・フェルミが指摘した「フェルミパラドックス」と
呼ばれている不思議な事実があります。

宇宙のさまざまなところで生命が誕生し、そのうちの一部分は人類のように
知性を進化させ、文明を発達させるだろうと推定されるのに、なぜ、地球には
「宇宙人」は来ていないのか? 

その答えは、生命体が科学技術を発達させて文明がある段階に達すると、
全面核戦争のような存在論的危機が顕在化し、やがて絶滅してしまうと
いうのです。

過去に人類が繰り返してきたさまざまな愚行をふりかえっても、
また、近年の人工知能を含む文明の進展がもたらしている不安定性を
考えても、科学技術を発達させた知的生命体はやがて絶滅するという
仮説は荒唐無稽なものとは思えないというのです。

宇宙の各地で誕生、進化しているかもしれない知的生命体の中で、
人類だけが特別な存在だとは思えない。
ここまで文明を発達させた人類もまた、絶滅への道を歩んでいるのかも
しれないということです。
 
つまり、イーロンーマスクは、人類の滅亡に備えて地球以外にも
人口を分散させる必要があると言っているのです。

今の核兵器の保有国と世界情勢と一部の政治家の愚行を考えると、
十分あり得るかもしれません。

しかし、地球以外にも人口を分散させるだけの技術力と資金があるならば、
先ずは地球上での私たちの生存を持続可能なものにする方策を考え、
実行することが先決だと思いませんか。

これでは、命を懸けてクルードラゴン一号機に搭乗した日本人飛行士野口さんに
申し訳ありません。

今こそ良識ある強いリーダシップのある政治家が必要だと思います。

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