人間だもの、たまには失敗もするさ。
これがたまにではなく、いつもなんですよ。

皆さん、人の名前をど忘れしたことありませんか?

小生、歳を取ってからではなく、昔からなんです。

人のせいにしてはいけませんが、遺伝もあると思っています。

先ず、母親。浅草生まれのチャキチャキで声がでかい。
今でも一番覚えていることは、いつも小生を呼ぶ時
「ほら、武之、賢一、ロン、きみ!」
ここで、小生の名前はきみのりなので、普段はきみと呼ばれているのですが、
どういうわけは、小生を呼ぶ時、最初にきみが出てこなくて、
前段階で3人のお名前が入ってしまうんですね。
ちなみに、武之は母親の弟の名前で工場の番頭として働いていました。
賢一は小生の兄の名です。
ロンはなんと、その頃飼っていたマルチーズ犬の名前なんです。
ひどいと思いませんか?
小生の名前よりも犬の名前の方が優先順位が高いのです(笑)
「ほら、武之、賢一、ロン、きみ!」
今でも大きな声が聞こえてきます。

父親も結構凄かったです。
兄の結婚式の前、両家の親族紹介がありました。
「私が賢一の父・徳治であります。こちらが家内で賢一の母の和子です。」
ここまでは、口の滑りも良く、快調な親族紹介でした。
「次は私の次男、賢一の弟の・・・・? 賢一の弟の・・・・? おまえ名前なんだっけ?」
おとっつあん、それはないでしょ!
ここで、両家共緊張していた場が一気に和やかになりました。
ただし、小生の父親は、場を和やかにするために演技ができるほど器用な人では
ありませんでした。

さて、36年後。
小生の次男の結婚式前、両家の親族紹介がありました。
「私が寿徳の父・公徳であります。こちらが家内で寿徳の母の宏美です。」
その後も、口の滑りも良く、小生の父親よりも快調な親族紹介でした。
と思いきや・・・
「次は親戚の、親戚の・・・・? 親戚の・・・・? なんだっけ? だれだっけ?」
まったく同じことをしているのでした。

話は大きく変わり、ほんと名前ど忘れはいろいろありました。

・電話をして取り付いてくれた方が出た瞬間、〇〇さんをお願いしますの
 〇〇さんの名前をど忘れてしまったことが多々あります。

・別会社の方と打合せ後、懇親会の最初のはじまり挨拶の時、
 「え~、本日は、たいへん素晴らしい打合せの結果、懸案であった多くの項目が
  全て解決できましたことを深くお礼申し上げます。
  これはひとえに御社様の え~ え~ ふにゃらら部長様を始め、
  う~ う~ ほにゃらら課長様・・・」
 なんてことも、ありました。

・「いやあ~!今日の懇親会は疲れた~。やっと解放されて2次会で落ち着けた。
  やっぱこの店はいいなあ! △□ママもいるし!」
 「あ~ら、それは良かったわ。ありがと。でも、私の名前、〇×だけど・・・。」
 「・・・・・!」
            ・
            ・
            ・
・今では芸能人の名前は、10人に1人しか思い出すことができません。

小生、今まで人の名前ど忘れは数百回はいや数千回はしていると思います。

たぶん、大半は笑って済ませる話だったと思いますが、
中には相手様にたいへん不愉快な思いをさせてしまったかもしれません。

この場を借りてお詫び申し上げます。

失敗、過ちをしたら、しっかり謝らなければいけませんね。

ただし、「ほら、武之、賢一、ロン、きみ!」で謝られたことは
一度もありません(笑)。

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